「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の世界遺産登録5周年を記念して結成したアイドルグループ「Princess KAGURA Japan（プリンセスカグラジャパン）」が9月11日、デビューした。

キャナルシティ博多で行ったデビューイベントの様子

　今年で世界遺産登録5周年を迎えた宗像・福津を盛り上げ、日本の歴史や文化・環境問題を世界に発信していくことを目的とした同グループ。ダンサーや女優志望、未経験者も含め福岡県内の9歳～21歳の13人が選ばれた。デビューに当たり、平日はオンラインで英語・中国語・韓国語の学習、週末はダンスや演技、MCのレッスンを受けてきたほか、世界遺産の宗像大社辺津宮（宗像市田島）、宗像大島、新原・奴山古墳群（福津市）にも足を運び、知識を深めてきたという。パフォーマンス前には「精神を清める」意味を込め、祝詞（のりと）を唱えるほか、神楽・バレエ・中国武術などを取り入れたダンスが特徴。

　SDGsにも積極的に取り組む。8月に宗像で開かれた「夏の課外授業」では市民と共に「海の道むなかた館」（深田）から釣川沿いを清掃。そこで拾ったペットボトルキャップを集めてアクセサリーを作る活動「プロギング×アップサイクルプロジェクト」の活動も行った。同活動は今後も月に一度、継続的に取り組んでいくという。

　メンバーの中原仁湖（にこ）さんは「中国武術や神楽を取り入れた、これまでにないグループ。グループでのパフォーマンスはもちろん、一人一人の個性にも注目してもらえれば。地域の皆さんに愛され、応援していただけるグループを目指したい」と意気込みを見せる。

　10月1日には「道の駅むなかた」（江口）、2日には「海の道むなかた館」でトークセッションやデビュー曲「星の涙」のライブパフォーマンスを披露する。次回の「プロギング×アップサイクルプロジェクト」は9月25日9時から開催予定。要予約。