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文化財収蔵・展示・交流センター「宮若トレッジ」開館へ 廃校舎を利活用

展示予定の竹原古墳の遺物

展示予定の竹原古墳の遺物

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 宮若市から発掘される土器や馬具などの文化財の収蔵室や展示スペース、地域のコミュニティーセンターから成る「宮若トレッジ」(宮若市宮永)が4月1日、オープンする。

竹原古墳のレプリカ(宮若市教育委員会提供)

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 同施設は旧宮若西小学校の2階建て校舎を改修して開設。「宮若トレッジ」の施設名は公募で決めた。宝物を意味する「トレジャー」と村を意味する「ビレッジ」、そして学びの場を意味する「カレッジ」を掛け合わせている。

 同施設は、弥生時代~鎌倉・室町時代、江戸時代~現代と2つの展示室に分け、それぞれの時代に関連する土器や石器、農耕に関する民具、石炭や製鉄に関する遺物などを展示する。国指定文化財に指定される「竹原古墳」を実物大で再現したレプリカは、実際の古墳で3D撮影を行い、そのデータに基づいて再現。さらに職人が古墳内の石室や壁画を描いた。

 他に、竹原古墳から出土した副葬品や、宮若市の指定史跡である犬鳴別館から出土した陶磁器や瓦なども展示する。

 宮若市役所文化推進係の齊藤さんは「実際の古墳は入り口にガラスが貼られ、壁画をガラスの外から見る形になる。レプリカでは古墳の中に入ったような体験ができ、壁画を間近で観察できるようになっている」と話す。「宮若トレッジは今まで宮若市になかった念願の文化財展示スペース。市外の方はもちろん、市内の方にも宮若市の歴史を改めて感じていただき、宮若市の魅力を再発見してもらえたら」とも。

 3月25日・29日はプレオープンイベントとして、バックヤードツアーやオープン記念で作品制作のワークショップを行った。7月10日までは開館記念企画展として「竹原古墳の副葬品展」を開催する。

 開館時間は9時~17時。入館無料。月曜休館。

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