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89歳の川柳作家「雪灯抜足」さん、3年ぶりに展示会 笑いで元気届ける

川柳作家の雪灯抜足(ゆきあたりばったり)さん

川柳作家の雪灯抜足(ゆきあたりばったり)さん

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 89歳の川柳作家「雪灯抜足(ゆきあたりばったり)」さんの3年ぶりの展示会が12月1日、街道の駅赤馬館(宗像市赤間4)で始まった。

色紙に毛筆で川柳を書き、ユーモアあふれる挿絵を添える

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 雪灯抜足さんは古賀市在住の89歳。川柳を始めたのは65歳のとき。読書やクロスワードなど、言葉で遊ぶのが好きで、短歌や俳句を始めようと思ったが季語などルールが多いと聞き、川柳を始めたという。川柳を見て知人や友人が笑ってくれるのがうれしくて趣味で長年続けていたところ、76歳で初めて美術館で展示会を開くことに。テレビや新聞などで取り上げられ、本格的に川柳作家としての道を歩み始めた。

 色紙に毛筆で川柳を書き、ユーモアあふれる挿絵を添え作品として仕上げる雪灯抜足さん。書も絵も自己流だという。作品は「年寄りは 皆自分の事ばかり 会話が成り立つ この不思議」など、高齢者を題材にしたものも多い。「身の回りの出来事や出会った人など、全てが川柳のネタになる。年を取ると病気など暗い話題が多くなるが、川柳を見て、笑って元気になってもらえたら」と創作への思いを話す。

 今回の展示会では25点の川柳を展示するほか、最新作として「私の人生 宝船」と題した作品を展示。これまでの人生を振り返り、「この世に生まれ宝/いっぱい笑っ宝/いっぱい泣い宝」など11の「宝」を紹介する。紙粘土で作ったミニチュア作品も展示。雪灯抜足さんは「ペンネームの通り、行き当たりばったりに、やりたいことをやってきて、今の自分がある。今回の展示が最後になるかもしれないので、ぜひ多くの人に作品を見て笑ってもらえたら」と来場を呼びかける。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。入場無料。今月25日まで。

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