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宗像在住・糸掛け曼荼羅アーティストMOKOさんの作品 海外出展経て凱旋

糸掛け曼荼羅アーティストのMOKOさん

糸掛け曼荼羅アーティストのMOKOさん

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 糸掛け曼荼羅(まんだら)を制作する宗像市在住のアーティスト、糸掛人(びと)MOKO(境朋子)さんが手掛けた作品「生命の樹~Harmony(ハーモニー)~」がニューヨーク・カーネギーホールなどで行われた国際平和美術展への出展を経て、宗像に凱旋(がいせん)した。

宗像市ふるさと納税の返礼品にもエントリーしている作品など多数展示している

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 糸掛け曼荼羅とは木製の板などの台に打ちつけたピン(くぎ)に糸を掛けて作る作品。ある規則性を元に糸を掛けていくと曼荼羅模様ができる、ストリングアートの一つ。

 MOKOさんが糸掛け曼荼羅の制作を始めたのはわずか3年半前。「糸掛け曼荼羅に興味を持ちワークショップに参加したところ、きれいに仕上がり、不器用な自分でもできたことに感動した。規則的に糸を掛けていくので素人でもプロと同じ出来栄えになることや、達成感が得られるのが魅力」と話す。

 「生命の樹~Harmony~」は縦60センチ、横30センチの板に1000本以上のくぎを打ち制作し、構想から完成まで半年ほどかけたという。2021年2月、上野の森美術館(東京都台東区)で開かれた「第26回日本の美術全国選抜作家展」へ出品するために制作した同作品が、国際平和美術展の主催者の目に止まり、「第29回国際平和美術展」(東京芸術劇場=同7月、ニューヨーク・カーネギーホール=同10月)へも出品した。作品について、MOKOさんは「国旗に使われている色を多く使い、それぞれ違う曼荼羅模様に仕上げた。それらをつなげることで平和を表現している。作品を見る人によって感じ方は違うと思うが、一瞬でも幸せを感じでもらえれば」と話す。

 今後は6月に、パリ・ユネスコ本部で開かれる国際平和美術展へ別の作品を出品する予定。新型コロナウイルスの影響もあり、自身の作品を海外の美術展で見たことはまだないというMOKOさん。「いつか海外で飾られている様子を直接見ることができたら」と笑顔を見せる。

 「生命の樹~Harmony~」をはじめとするMOKOさんの作品は現在、赤馬館(宗像市赤間4)で鑑賞することができる。鑑賞無料。3月31日まで。

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