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宗像に地産地消のうどん食堂 食を通じて障がい者の就労を支援

宗像産の食材にこだわった「ゆり庵定食A」

宗像産の食材にこだわった「ゆり庵定食A」

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 障がい者の生活・就労支援事業などを展開する「ゆり庵」のうどん食堂「むなかた地産地消研究所 ゆり庵ファーム&食堂」(宗像市東郷、TEL 0940-36-9010)が1月12日、オープンした。

店舗外観

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 「『食』を通じて社会とつながりを持ち、訓練できる場所」として、精神・知的障がいのある人が自立を目指して支援員らと共に従事する。能力や個々のペースに応じた作業が可能で、就労継続支援B型の事業所利用者は畑での農作業や野菜の集荷などを、A型の利用者は食品加工や食堂スタッフとして働き、ゆくゆくは調理師免許も取得できるという。

 メニューは「うどん」(400円)に加え、「かしわ」(300円)、「野菜かき揚げ天」(250円)などのトッピングのほか、 うどん、刺し身ワカメ、白ご飯、塩辛、ゲソ入り野菜かき揚げ天をセットにした「ゆり庵定食A」(800円)などのセットメニューも提供する。

 職業指導員の川村芳未(よしみ)さんは、辻調理専門学校の研究員を経て、宗像・福津の学校栄養士への指導、「食育」に関する講演会を行うなど日本料理を専門に長く「食」に携わってきた経歴を持つ。「宗像は海の幸・山の幸だけでなく、『里の幸』もあり、食材に恵まれた土地。当店の料理を食べてもらうことで宗像の良さを皆に知ってほしい」と食材は宗像産にこだわり、だしは鎮國寺(吉田)の湧き水を、かしわや卵は「ポッポハウスひろちゃん」(江口)のものを使うなど地産地消にも取り組む。

 川村さんは「コロナ禍の中での船出となったが、お客さまと食品には誠実に向き合い、『食』の面から宗像を盛り上げていきたい。事業所利用者には当店での作業を通じて自信を持ってもらい、自立も支援していければ」と力を込める。

 営業は火曜~金曜の11時~14時。

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