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宗像で魚の骨まで食べる「魚さばき教室」 魚さばき隊から主婦ら学ぶ

「魚さばき隊」のスタッフから魚のさばき方を学ぶ参加者ら

「魚さばき隊」のスタッフから魚のさばき方を学ぶ参加者ら

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 宗像市の出前教室「ルックルック講座」を活用し、「魚さばき隊」を講師として招いた「魚さばき教室」が6月19日、メイトム宗像(宗像市久原)で開催された。

当日の朝に仕入れた新鮮なアジ

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 宗像市食生活改善推進会(食進会)の会員たちが発足した「魚さばき隊」。食進会会員の中から希望者を募り、魚さばきの研修を積んだメンバーたちから成る同団体は、PTAや学校関係者などの要請に応じて指導に出向いたり、一般市民を対象とした教室も開いたりしている。調理に使う魚は地元で捕れたものだけにこだわり、魚の普及・食育事業の推進を目指している。

 今回は1人の主婦が企画し、子育て中の主婦を中心とした9人の市民が参加した。講座ではそれぞれ3人ずつ3グループに分かれ、1グループごとに講師が1人ついた状態で実演を交えながら魚のさばき方を学んだ。参加者の中には「普段全く料理をしない」という初心者もいたが、丁寧な指導に興味津々で耳を傾けていた。

 さばいたのは宗像で捕れたアジで、刺し身のほかホイル焼きも調理。一般的に捨てられることの多い魚の中骨も素揚げし、骨せんべいとして食べる試みも紹介。「その日の朝に仕入れてきた」というアジは新鮮で臭みもなく、魚さばき隊のメンバーが用意した宗像の名産品「アカモク」を使った「アカモク汁」にも、参加者たちから「おいしい」という声が飛び交っていた。

 同団体の橋本良子さんは「コロナ禍の影響もあって魚さばき教室を開くのは3年半ぶりだったが、久々に若い人たちを交えた教室を開けたことが純粋にうれしい。これを機に若い人たちにもまた魚の良さを伝えていきたい。参加者たちはぜひこの経験を家庭でも生かしてもらい、子どもたちに魚を食べる習慣をつけてあげてほしい」と期待を込める。

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