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宗像発「パトランJAPAN」が10周年 次の10年に向けCFで協力呼びかけ

東京で開催した10周年式典の様子。北は宮城県、南は鹿児島県など全国からメンバーが集結した

東京で開催した10周年式典の様子。北は宮城県、南は鹿児島県など全国からメンバーが集結した

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 宗像発祥の「パトランJAPAN」が1月9日で10周年の節目を迎え、次の10年に向けて活動を拡大していくためのクラウドファンディングを始めた。

夜間帯に駅周辺や公園、住宅街など犯罪が起きやすいエリアをパトランしている

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 パトランとは、認定NPO法人「改革プロジェクト」(宗像市赤間3)が2013(平成25)年に始めた、街をランニングしながらパトロールする防犯活動で、パトロールランニングを略したもの。活動のきっかけは代表の立花祐平さんの知人女性が駅から自宅に帰る途中に不審者被害に遭ったことだった。宗像市を拠点に当初5人でスタートした活動は現在、44都道府県、約2500人がメンバーとして参加している。パトロール中の事故対応や行方不明者確保などの人命救助のほか、不審者・不審車両の通報、街灯切れや危険箇所の発見・報告、ごみ拾いなど、ランニングを通して幅広い視点で地域の安全を守っている。

 クラウドファンディングの目標金額は35万円。より多くの人に活動を知ってもらうための費用として、新たなチーム立ち上げにかかる備品購入やプロモーション映像制作、障がいや生きづらさを抱える子どもたちに地域との接点を作る「パトランOne-dayプログラム」の実施に充てる計画だ。

 立花さんは「命を脅かされる危険が身近に潜むことを知り、知人女性のような被害者を生まないために何かできることはないかと活動を始めた。10年前はここまで活動が広がるなんて想像していなかった。これからは47都道府県での活動展開に、ゆくゆくは海外進出も視野に入れて、次の10年に向けて走っていきたい。一緒にパトランを日本の文化にしていきましょう」と呼びかける。

 クラウドファンディングは2月28日まで。

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