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「パトラン宗像」が市民向け認知症講座 徘徊する高齢者への対応など学ぶ

「パトラン宗像」代表の永井敦さん

「パトラン宗像」代表の永井敦さん

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 宗像市内で防犯パトロールに取り組む「パトラン宗像」が8月27日、認知症について学ぶ市民向け講座を開く。

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 同会は2013(平成25)年、子どもや女性、お年寄りが安心して暮らせる地域社会の実現を目指して、設立。「パトラン」とは、「防犯パトロール」と「ランニング」を掛け合わせた造語。週2回、夜間に市内各所を約30分間ランニングしながらパトロールする「定例パトラン」や、子どもの下校時間に合わせた「子ども見守りパトラン」も不定期に行っている。

 パトランの活動中、街頭の電灯が切れているのを見つけたり、放置自転車を見つけたりすることがあり、市役所などの関係機関へ連絡することもあるという。代表の永井敦さんは「パトラン中に他にも何かできないか考えたとき、もしかしたら認知症で徘徊(はいかい)中のお年寄りに出会うこともあるかもしれないと思った。ただ、自分自身もどう対応したらいいのか全く分からないので、学んでみたいと思った」と企画のきっかけを話す。

 講座では認知症の専門家を講師に迎え、認知症の基礎知識や徘徊中の高齢者に出会った際の対応などを学び、受講することで認知症サポーターになることも可能。令和4年度宗像市人づくりでまちづくり補助金の交付を受け、参加は無料。

 永井さんは「宗像も高齢者の多い街なので、誰もが認知症で徘徊中の高齢者に出会う可能性がある。会員でなくても、高校生以上の市民であれば誰でも参加できるので、ぜひ多くの方に受講してもらえたら」と呼びかける。

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