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岡垣の雑貨・ケーキ店「ニュルブルクリンク」が10周年 クルマ好きも集まる店に

名物の「岡垣シュー」

名物の「岡垣シュー」

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 岡垣の「雑貨とケーキのお店 ニュルブルクリンク」(岡垣町百合ケ丘)が11月22日で10周年を迎えた。

シェフの良太さん(左)と陽介さん(右)

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 同店は岡垣生まれ、岡垣育ちの河野良太さんが2012(平成24年)年に開業。幼い頃からケーキ屋になることを志し、生まれ育った地元に出店したいという思いで同町に出店した。開業当時は、良太さんの母、美穂子さんが雑貨関係の仕事をしていたので「家族が店を出すなら大好きな雑貨も販売する形態にしたい」という思いで、ケーキと雑貨の店になった。

 スイーツ店にはケーキや焼き菓子が並び、雑貨店には磁器や美濃焼の食器、財布などの革製品までさまざまなアイテムを取りそろえる。実店舗以外に、福岡県内や近隣の県でイベント出店や移動販売で、プリンやシュークリームなどを販売している。

 スイーツは冷凍保存せず、オーダーケーキは「約束の1時間前に作る」という。「基本的にシンプルなケーキが多いため、素材にはこだわるようにしている」と良太さん。「開店当初より、お客さまにも飽きることなく楽しんでもらえるよう、ユニークなスイーツも用意している」として、ビールをそのまま使った「ビールゼリー」や、タイヤの形を模した「タイヤロールケーキ」なども販売している。

 地元に根付くスイーツ店として、「岡垣シュー」も販売している。「岡垣町の『ウミガメも帰る町』というキャッチフレーズから、海にちなんだ商品を作りたいと思い、シュー生地に塩を入れ、表面が波を打ったようなデザインにした」と話す。

 スイーツ店は良太さんと弟の陽介さんがシェフを務め、父の禎和(よしかず)さんが接客や移動販売、美穂子さんの兄である福徳さんが雑貨部門と移動販売、良太さんの妻・真紀さんが広報を務め、美穂子さんが雑貨部門を務めるなど、家族で経営している。

 店名はドイツのサーキット名が由来で、「家族がクルマ好きで、ドイツにあるクルマ好きには有名な『ニュルブルクリンク』というサーキットの名前から取った」と良太さん。「開業当時、ニュルブルクリンクの運営会社が破綻したことでサーキットがなくなってしまう可能性があった。ならば名前だけでも残したいという思いで付けた」と当時を振り返る。

 その店名にクルマ好きが反応し、徐々にクルマ好きが集まるようになった。「店名をバックに撮ったお客さまの愛車の写真を店内に貼ったところ、他のお客さまも次々と記念に撮っていただくようになり、今ではクルマ好きの皆さまに名物のように立ち寄ってもらっている」という。

 「10周年を迎え、感謝の気持ちでいっぱい。開店して紆余(うよ)曲折があったが新しい家族が増えた僕にとっては、まだまだここからスタート。これからもお客さまの気持ちに寄り添った町のケーキ屋さんをモットーに、家族一同でアットホームな店づくりを、そして進化し続けるケーキ屋を目指して頑張っていきたい」と良太さんは意気込む。

 営業時間は10時~19時。月曜定休。

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