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宗像に子ども食堂「あかまスマイルカフェ」 食を通して子どもの居場所づくり

あかまスマイルカフェのメンバー

あかまスマイルカフェのメンバー

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 赤間地区コミュニティ・センター(宗像市赤間2)で10月26日、子ども食堂「あかまスマイルカフェ」がオープンした。運営は任意団体「あかまスマイルカフェ」

26日提供の食事 名残のしし肉カレー、ミネストローネ、ブルーベリーマフィン

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 同会は、地域学校協働活動推進事業の一環で、子どもの居場所づくりのために今年4月に設立された市民活動団体。代表の谷口初代さんが、夏休みに赤間小学童保育所の手伝いに行った際、子どもたちの食の現状にショックを受けたことが設立のきっかけ。「とにかく野菜が少ない。揚げ物ばかり。菓子パン一つという子もいて、子どもたちの食がとても心配になった」と谷口さん。周りの友人や知人に相談すると、およそ30人の賛同者が集まり、団体の設立に至ったという。

 開催は毎月第2・第4水曜。16時~18時の間、地元の食材を使った食事を低額(子ども=100円、高校生以上=350円)で提供する。地域住民から家庭菜園で採れた野菜の寄付を受けること、地元農家から商品にはならないが加工すれば食べられる物を無償または低額で提供してもらうことも。初日の26日は、宗像市名残で獲れたイノシシの提供があり、それを使ったカレーがメニューの一つになった。「地元の野菜をたっぷりおいしく」をコンセプトに、野菜を多く使い、添加物をできるだけ少なくし、「子どもが喜ぶメニュー」を心がけているという。

 谷口さんは「今はコロナ禍でテイクアウトのみだが、いずれはこの場所で一緒に食事して、おしゃべりができる、子どもの居場所にしていきたい。子どもたちも、親ではない大人になら話せる悩みもあるのでは」と今後に向けた思いを話す。

 今月は11月9日・23日に開催予定。調理を手伝いたい小学生を募集しているほか、テイクアウトの予約も電話で受け付ける(谷口さん=TEL 090-9722-1051)。

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