学校の枠を越えた生徒らで構成するプロジェクト「E・T Project」が8月22日、こうみょうの丘(福津市手光)で「夢実現!夏のこども祭り」を開いた。
同プロジェクトは、学校を越えた仲間と出会い、生徒自身の力でイベントをつくる取り組み。3回目を迎えた今回のイベントでは、飲食や遊び、体験のブースを設けたほか、ステージ発表を繰り広げた。オープニングでは4年連続で全国大会に出場している玄界高校邦楽部が和太鼓を披露し、部員が進行を担当。福間東中学校吹奏楽部、プロレスラーのめんたい☆キッドさん、津屋崎子ども劇場の和太鼓サークル「学楽遊(がくらくゆう)」、ダンスチーム「STUDIO FUN FACTORY(スタジオ・ファン・ファクトリー)」、同プロジェクトのメンバーによる「Twin Blue Sea」も出演した。生徒たちは九州グリーンサービスや福岡県立水産高校、消防関係者などに自ら協力を依頼し、地域のダンスや和太鼓チームにも出演を呼びかけて祭りの内容を組み立てた。
会場には「働く車大集合」と題し、子どもが車両に乗る体験ブースを用意。ブースの企画も毎年、生徒同士の話し合いで決定している。
バザーなどの売り上げの一部は、発達がゆっくりな子どもや障害のある子どもを育てる家族のコミュニティー「ピアサポート・スペシャルシブリングズ」に応援金として寄付した。
コアメンバーでリーダーを務める高校3年生の岩熊心良(みろ)さんと伊賀崎望さんは「来年以降も仲間を増やしながら活動を続けたい」と意気込む。場所の提供などを通して協力してきたこうみょうの丘園長の阿部良寛さんは「生徒が主体となって地域で活動する場をつくれればと考えてきた。生徒自身が活動を広げており、できる限り応援したい」と話す。
同プロジェクトは、10年ほど前から餅つきなどを通して生徒と地域をつなぐ活動を続け、2024年4月から光明幼稚園グループの協力で活動を本格化させたという。現在は、野菜の苗植えや宮地嶽神社奉納の田植え・稲刈り、波折神社奉納子ども相撲大会、餅つき大会、ラーメン作り体験などにも取り組む。「Create the Bright Future for Everyone.」をビジョンに掲げ、子どもたちと学生自身が未来の夢や希望を見つけ、明るい未来をつくることを目指している。
岩熊さんと伊賀崎さんは「『やりたい』と言ったことを実現できる環境がある。企業や団体への交渉を通して人とのつながりが増え、さまざまな仕事を知ることで将来の生き方を考えるきっかけにもなっている」と話す。「学校や学年を越えて仲間が増えていることも活動のやりがい」とも。