福津市内殿で8月15日、「家庭と同じ手作りの味を届ける」をコンセプトとした社会福祉法人「グリーンコープ」の配食サービス事業「みんなのキッチンふくつ」（福津市内殿、TEL 0940-42-8848）が始まった。

管理人の近藤ヨウ子さん

　同法人は宗像の「配食サービス木いちご」と福津の「配食サービスころっけ」が合併し、新たにセントラルキッチンを設立。宗像市と福津市を配送エリアとし、1日450食の提供を目指す。

　合併した双方のサービスは「安心、安全な食事を高齢者や子どもたちに届けたい」という思いを持つ主婦が集まりスタートした事業。それぞれのエリアでグリーンコープの店舗で販売する弁当や総菜作り、高齢者向けの配食サービスを展開していたが、徐々に高齢者が増え、配食サービスを必要とする世帯が増えてきた。2つの店を統合し、より多くの世帯に食事を届ける体制を取ることになったという。

　同法人が提供する食事のメニューは、毎日食べても飽きないよう、定番のものに加え、はやりの料理を取り入れるなどして工夫を凝らす。食材や調味料はグリーンコープ生協の商品を使い、アレルギーや咀嚼（そしゃく）能力に合わせメニューの変更や調理方法の変更にも対応する。弁当は専用の配送車で各家庭に手渡しで届けるため、安否確認の役割も担う。

　メニューは、弁当（690円）、おかずのみ（620円）、ご飯のみ（70円）、きざみ食（50円追加）、ご飯大盛り（20円追加）。軟飯、おかゆ、薄味、超薄味など同価格で対応。

　管理人の近藤ヨウ子さんは「住み慣れた自宅で家庭の味を食べてほっとする時間をつくるきっかけになれば。これからも手作りの味を届けていきたい」と思いを語る。

　営業時間は9時～18時。日曜定休。