織幡神社(宗像市鐘崎)で4月16日、春季大祭が行われた。
同祭は室町時代から続くといわれる伝統行事。祭神の武内宿禰(たけのうちのすくね)が300歳まで生きたという伝承や鐘崎に漁師が多くいることから、長寿健康のほか海上安全や大漁豊作、家内安全を祈願して行っている。
当日は午前5時に「御座(おざ)」を開始。初穂料を納めた参拝者へおはらいを行い、刺し身やあら汁などの料理を振る舞った。料理の準備は、鐘崎・上八(こうじょう)地区にある6つの地区が交代で担当。今年は中地区が当番を務め、午前2時から準備に当たった。
午前11時からは宮司の竹田裕城さんが祭典を執り行った。宗像大社の献幣使(けんぺいし)による祝詞奏上に続き、参列者が玉串奉奠(ほうてん)を行った。
同神社氏子総代会の権田直義会長は「気候変動や燃料の高騰に左右される漁業は、魚がいないことには成り立たない。沖場が遠くなり採算が合わず厳しい現状だが、今日の御座はくじ付きの縁起物も当たるので、商売繁盛を祈りたい」と話す。当番区長の花田福二さんは「朝から多くの方に来てもらえた」と振り返る。
竹田宮司は「織幡宮の宮司を引き継ぎ、私でおおよそ50人目の宮司となり身が引き締まる思い。過去の史料を見ると、今年は織幡宮が創建1639年目になり、あと11年もすれば創建1650年の大きな節目になるので、身を引き締めながら記念大祭に向けて準備したい」と意気込みを見せる。