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宗像・公園通りにおにぎり食堂 地域の高齢者や子どもたちに居場所提供

店主の木脇礼子さん

店主の木脇礼子さん

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 宗像・公園通りに「のんきなごはん屋 ハッピーゴーラッキー」(宗像市公園通り2、TEL 0940-51-3612)がオープンして1カ月がたった。

おにぎりセット。おかずのメニューは「家庭の味」を心がけているという

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 店主の木脇(きのわき)礼子さんは、児童らに地域住民との交流の場を提供する「二丁目小学校」を運営したり、公民館で本の貸し出しを行う「仲よし文庫」のスタッフを務めたりするなど地域活動に長く関わっている。「この辺りは20年前にできた住宅街で、買い物に行くには車が必要。活動を通じて、高齢者や共働き家庭の子どもたちが1人でご飯を食べていることが多いと知った。料理が好きだったこともあり、10年前からいつか地域のために食堂を開きたいと思っていた」と振り返る。店は地域にあった空き家をリフォーム。庭はオープンを聞きつけ、手伝いに訪れた児童や住民らと共に整備したという。

 メニューはおにぎり2個・汁物・小鉢3品の「おにぎりセット」(600円)のほか、5種類の味から選ぶ「おにぎり」(100円)やかき氷(100円=5月~9月)などを用意。店頭では、遠くまで買い物に行くことができない高齢者のため、同地区の住民が育てた野菜も販売する。

 「看板を見て、『家ではいつも1人だから』と地域の方が食べに来てくれたり、夕方になると、おにぎりやかき氷を求める子どもたちで店内がにぎわったりする」と笑顔を見せる。SNSを見て、地域外から食べに訪れる客も多いという。

「自宅で食べるのと同じような気持ちで、気軽に食べに来てほしい」と木脇さん。「店内で出会ったお客さん同士で新たなコミュニティーができ、輪が広がっていくような食堂にしていきたい」と抱負を話す。

 営業時間は11時30分~17時30分。

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