宗像市内で観光案内を行う「宗像歴史観光ボランティアの会」(宗像市深田)が5月6日、創立20周年を迎えた。
2005(平成17)年に歴史観光ボランティアガイドの養成講座がスタートし、2006(平成18)年に養成講座修了生により「宗像歴史観光ボランティアの会」が結成した。
同団体の特徴は、「市民が語る宗像」であること。ガイドは単なる案内役にとどまらず、自ら学び、宗像の郷土史や文化を自分の言葉で伝える存在。参加者からは「地元にこんな素晴らしい歴史があるなんて知らなかった」「宗像の見方が変わった」といった声が聞かれ、親子3世代での参加やリピーターもいるという。
ガイドの内容は、宗像大社境内をはじめとする周辺の歴史スポットの解説、まち歩きを通じた地域案内など。2017(平成29)年に「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」が世界遺産に登録された後は、来訪者の増加に伴い、ガイドの役割も重要性を増し、2025年度は年間4005人をガイドした。
20年という節目を迎え、現在の会員数は114人。同会会長の松本壽一さんによると、課題は組織の高齢化や担い手の確保となっており、ガイド活動には一定の知識と経験が求められる一方、継続的に活動できる人材の育成が欠かせないといい、新規メンバーの募集や育成にも力を入れ、次世代へと活動をつないでいく方針という。
松本さんは「創立当時の苦労から宗像大社関連遺産群が世界遺産になるまで、集中してガイドができた。コロナ禍の影響でガイドできない時期もあったが、その都度会員はボランティア意識を高めてくれた。おかげでガイド数も会員数も増えたのは、その表れだと思う。宗像市民に宗像の歴史をもっと知ってほしい。私も会員と一緒に研修や部会に継続して参加し、宗像を盛り上げていきたい」と話す。
同会は6月14日、宗像ユリックス(宗像市久原)で「20周年記念講演」を開く。13時開演。入場無料。6月9日~16日は「海の道むなかた館」(深田)で20周年記念特別パネル展を行う。入場無料。