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漁師による海洋ゴミの回収を持続可能な形へ CFで目標金額達成

漁船が集めた1回分の海洋ゴミ

漁船が集めた1回分の海洋ゴミ

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 宗像で活動する「Sea+Sons」が12月15日、漁師による海洋ゴミの回収を持続可能な形にするためのクラウドファンディングで目標金額を達成した。

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 「Sea+Sons」は宗像の漁師が中心となり、未来へよりよい海を残し、つないでいくことを目的とした団体。しけで漁に出られない日に海岸の清掃活動を行ったり、普段の漁の中でゴミを回収したりするなどして、海洋ゴミ問題の解決に向けて活動している。しかし、それらの活動をボランティアで行うだけでは漁師の負担が大きく、継続も普及も難しいことから、持続可能な海洋ゴミの回収を実現するため今回のクラウドファンディングに挑戦した。

 今回得た資金の使い道は2つ。一つはゴミステーションを設置し、より多くの漁師に漁へ出たついでに海洋ゴミの回収に協力してもらえる環境を作り、ゴミの処分費用にも充てる。もう一つは、しけの日のゴミ回収を漁師の副業として確立する。

 「Sea+Sons」の林山龍二さんは「クラウドファンディングに多くの支援を頂き、海洋ゴミ問題への関心の高さを感じる。海洋ゴミ、特に海中や海底のゴミの回収は漁師にしかできないと言っても過言ではない。天候や潮流、海底の地形を把握し、他の船と連携できる漁師だからこそ、効率よくゴミを回収することができる。そのため『漁師による』海洋ゴミの回収モデルが不可欠だと考えた。まずはこのモデルを宗像で確立させ、ゆくゆくは全国に広げていきたい」と話す。

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