大島歯科診療所(宗像市大島)が5月7日、宗像大島にオープンした。
大島では1年半前まで歯科診療所が開所していたが、前院長の体調不良により閉院。以来、島内に歯科医院がない状態が続いていた。4月に北九州市戸畑区から家族4人で移住した歯科医師の黒岩きりこさんが同所で開業した。
黒岩さんの母親が8年前に大島へ移住し農業などを行っていた縁で、自身も「広い土地で農業をしたい」と移住を検討。当初は診療所を開業する予定はなかったが、島内に歯科がない状況を知った前職の「戸畑あすか歯科クリニック」(北九州市戸畑区)理事長から勧められたことをきっかけに、開業を決意したという。
前職では勤務医として、通院が困難な人を対象に自宅で歯科治療を行う「訪問歯科」にも携わってきた。同診療所では診察台1台とレントゲン設備を備えるほか、ポータブルのレントゲンや歯科用診療ユニットを用意し、島内の訪問診療にも対応する。
地元男性の一人は「地元にあると遠くまで行かずに済むのでありがたい。普段は歯が痛くならない限り行かなかったが、これからは定期的に来られる」と笑顔を見せる。
診療の傍ら農業も行い、野菜、小麦、米、かんきつなども育てている黒岩さん。「島の人は島が好きでここで暮らしたいと思っている人が多い。診療所があることで少しでも安心を感じてもらえたら」と話す。
診療時間は火曜・水曜・木曜=9時~13時、14時~16時。