地域住民と中学生が自由に交流できる居場所「SPREAD(スプレット)」が7月10日、日の里中学校(宗像市日の里8)の地域連携室で開かれた。
地域住民と中学生がつながる場として2024年9月にスタートした同取り組み。同校ではこれまでも、小学校からの継続的な取り組みとして地域住民をゲストティーチャーに招いた福祉の授業を行ってきたが、「授業だけが出会いの場として終わってしまう。定期的に地域住民と関わりを持てる場を作れないか」という声が生徒会から上がり、地域住民との作戦会議を経て立ち上がった。使用頻度が少なかった校内の「地域連携室」を会場に、生徒たちが気軽に参加できるよう昼休みの時間に開催。現在は夏休み期間を除く毎月10日の13時~14時30分に開き、13時30分までの昼休みは生徒も一緒に参加している。
この日は、同校の8年生と9年生の生徒7人と、地域住民7人が集まった。自己紹介を終えると、地域住民が最近始めたという健康マージャンの話題や、部活動などの話題で盛り上がった。
同所の常連という9年生の生徒は「地域の方と交流できる機会は限られているので、とても良い。参加する前は『日の里ってどんな街?』と聞かれても『明るくて良い街』と抽象的にしか答えられなかったが、今は『地域住民と生徒、児童が皆笑顔で気軽にあいさつできる明るい街』と、自分で実感を持って詳しく伝えられるようになった」と話す。
参加した地域住民からは「地域と関わることは自分のためにもなる。顔見知りになってあいさつできる関係が一番いい」「一人暮らしなので、閉じこもらずに外出するきっかけになればと思い来ている。若い子どもたちと話すと気持ちが若返る」などの声が聞かれた。
同所の運営を支援する宗像市社会福祉協議会の江口昌美さんは「編み物やトランプを一緒に楽しむ時もある。地域住民の通いの場としての役割もあり、ここに来れば中学生と交流できると楽しみにしている人も多い。小学生から地域全体で重ねてきた福祉学習の最終的な形の一つ。地域住民を遠い存在と感じている生徒も多いので、その距離を縮められる場になれば」と期待を込める。