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宗像ユリックスに「ハンバーガー」のねぶた展示 福教大美術科学生らが制作

「宗像ユリックス」ハーモニーホール前ホワイエのロビーに設置された「チョモランマバーガー」

「宗像ユリックス」ハーモニーホール前ホワイエのロビーに設置された「チョモランマバーガー」

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 宗像ユリックス(宗像市久原、TEL 0940-37-1311)のハーモニーホール前ホワイエに11月30日、ハンバーガー形の「ねぶた」がお目見えした。

制作の様子。「共に生み出すことの素晴らしさを体感し、美術表現の幅の広さを感じてほしいと思い毎年制作している」と笹原准教授

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 製作したのは福岡教育大学(赤間文教町1)美術専攻で笹原浩仁准教授の講座を受講している学生12人。笹原准教授の同講座では10年前から「ねぶた」を制作しており、コロナ禍前は同大のオープンキャンパス、昨年からはグローバルアリーナ(吉留)などで開かれている「むなかた子ども大学」の会場エントランスでも展示してきた。今年の作品も11月に開かれた同イベントに合わせ、8カ月かけて制作したものだという。

 これまでの展示期間は短期間のみ。ねぶたで使う木の柱やフレームなどは毎年使い回すため、展示終了後は次年度まで倉庫で保管していたが、事情を聞いた宗像ユリックスの職員がロビーで展示することを提案し、今回初めて長期間設置されることになった。

 今年のテーマは12のアイデアから、話し合いと投票で「ハンバーガー」が選ばれた。偶然にも「ハンバーガー」のアイデアを考えたのは笹原准教授が小学校で教員をしていた時の教え子だったという。3チームに分かれ、それぞれ「おいしそうなハンバーガー」をデザインし制作。「レタスバーガー」「エビバーガー」「卵ベーコンバーガー」を重ね、全長3.5メートルの作品に仕上がった。

 作品名は「チョモランマバーガー」。完成したハンバーガーを見て「ハンバーガーのエベレストのようだ」と感じた笹原准教授が提案したという。「チョモランマ」の意味を調べたところ、チベット語で「大地の女神」という作品にふさわしい意味だったこともあり、最終的には学生らが採用した。

 「一人一人の個性を出していくことが美術科の学生に求められることだが、皆で思いを出し合いすり合わせながら一つの表現を生み出していくところに『ねぶた』作りの意義がある。『ねぶた』はどの世代にも分かりやすい美術作品。ぜひたくさんの方に楽しんでもらえれば」と笹原准教授は話す。

 展示期間は来年3月末まで。

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