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津屋崎にクラフトビール造り体験ができる拠点 CFで協力呼びかけ

ミチクサ醸造所にとっての主役は人や暮らし。ビールは脇役

ミチクサ醸造所にとっての主役は人や暮らし。ビールは脇役

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 オリジナルのクラフトビールの醸造拠点「ミチクサ醸造所」(福津市津屋崎4)が現在、稼働に向けてクラウドファンディングで支援を呼びかけている。

醸造所の拠点「海のほとり 玉乃井」の玄関

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 同所は津屋崎海岸のすぐそばにあり、明治の頃から100年にわたって街の歴史を刻んできた旧旅館建築に拠点を置く。小ロット生産を持続的に行う計画を携えた全国でも希少なビール工場となるが、「醸造所を設立した目的はビールを造るためだけではない」と代表の江藤彰洋(あきひろ)さん。「私たちが届けていきたいことは『満たされた感覚』『感動体験』であり、あくまで『人』『暮らし』に着目している。目指すビールは、それに彩りを添える存在であり、主役ではない。ビール造り体験では、手間をかけることの楽しさや難しさに限らず、景観の良さや歴史的な環境、町の雰囲気などにも触れてもらい、全てを含めた思い出を土産として持って帰ってほしい」と話す。

 クラウドファンディングは当初100万円を目標としていたが、ページ公開後、わずか4時間で目標金額を達成。より多くの人に取り組みやその背景を知ってほしいと、事業不足分を補う300万円を最終目標に切り替えたが、5月22日でその目標も達成した。期限となる6月5日まで支援を受け付けている。

 「クラウドファンディングのページには、なぜビール造りを届けたいのか、なぜ小ロットなのか、これからの展望についてなど、これまで言語化していなかった思いを全て詰め込んだ。僕はビールが大好きだが、そんなにビールに興味がない人たちにも造る体験を届けていきたい。手作りの先に、その思いを分かち合える誰かとの楽しい時間や空間があると思っている。クラウドファンディングを通して、まだ直接つながりのない人たちにも自分たちのことを知ってほしい」と江藤さんは笑顔を見せる。

 ビールの醸造希望の受け入れは約半年後から。不定休で、醸造所への見学や体験醸造は事前予約で受け付ける。

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