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福津に日韓夫婦が営む韓国料理テイクアウト店 チキンやキンパなど販売

店主の荻原史さん(中央)と妻のパクセヨンさん(左)。店頭では韓国のカップ麺やスナックも販売する

店主の荻原史さん(中央)と妻のパクセヨンさん(左)。店頭では韓国のカップ麺やスナックも販売する

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 福津に韓国のフライドチキンやキンパなどを販売する「chicken otte(チキンオッテ)」(福津市中央6、TEL 0940-72-5622)がオープンして3カ月がたった。

手羽元でつくるヤンニョムチキン

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 荻原史(ちかし)さんと韓国出身のパクセヨンさん夫婦が開いた同店。史さんは11年間、ソウルの和食店で料理人として働いた経験を持つ。セヨンさんと結婚し、子どもの成長を機に5年前に家族で帰国した後、博多の飲食店で史さんが働く傍ら、セヨンさんは自家製キムチ「パクさん家の韓国キムチ」作りに取り組んだ。「ふれあい広場」(上西郷)などの産直市場でキムチを販売したところ好評で、史さんは「韓国を好きな人が多いことが分かり手応えを感じた」と話す。福津に本場の韓国料理が食べられる店が無かったこともあり、開業を決意したという。

 商品は、「韓国チキン」(4個650円~)、「キンパ」(500円~)のほか、「ハッドグ」(280円)、「トッポギ」(550円)などの軽食やセヨンさんの「キムチ」も販売。「常に新しいものを食べてほしい」という思いから、できたてを用意する。メニューには載っていない「チャプチェ」「タッカルビ」などの総菜、弁当やオードブルも事前に予約すれば販売する。近々「プルコギビビン麺」の販売も予定。

 セヨンさんは大学卒業後、東京に2年間留学し、ソウルの免税店で日本人観光客への接客経験もあるが、見知らぬ土地での店の開業には不安もあったという。「最初は『成功させたい』と気負いすぎていたが、福津の皆さんは優しく受け入れてくれて、今は店でいろいろな方に会えるのが本当に楽しくて感謝している。私が福津でできることがあれば恩返ししたい」と笑顔を見せる。

 コロナが落ち着いたら本場の雰囲気が楽しめるサムギョプサル店の開業も予定するほか、韓国の旅行客を福津に呼び込みたいという思いも持つ荻原さん夫婦。「飛行機の機内誌で紹介されたことから、福津を知る韓国の人も多い。津屋崎の民宿や行政とも連携して韓国の旅行客向けにツアーを組むことができたら。私たちが住んで知った福津の魅力を、もっと韓国にも広めたい」と今後への思いを話す。

 営業時間は11時~21時(無くなり次第終了)。日曜定休。

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