福岡県を中心に活動する和太鼓ユニット「夢源」(むげん)が7月11日・12日、福津市文化会館カメリアホール(福津市津屋崎1)で結成5周年記念コンサートを開催した。
ゲスト出演した古仲英文さんと夢源の大矢雄二郎さんによるダブリズム
「夢源」は2021年に結成。メンバー全員が幼少期から和太鼓に親しみ、プロの和太鼓集団で活動した経歴を持つ。一度はそれぞれ別の道へ進んだ後、再び和太鼓への思いが重なり、「和太鼓を志す人の夢の源になりたい」と活動を始めた。現在は福岡県を中心に公演活動を行うほか、学校や地域で和太鼓の指導にも取り組んでいる。
公演では、オリジナル曲をはじめ、しの笛や舞踊を取り入れた演目を披露。照明や舞台上の仕掛けを組み合わせた演出で約2時間にわたりステージを展開。当日は篠笛奏者の佐藤和哉さんらをゲストに招いた。
舞台では、照明や映像、スモークを組み合わせた演出も取り入れ、演目ごとに異なる世界観を表現した。しの笛の独奏ではスポットライトの中で静かな空間を演出し、複数の太鼓による演奏では色彩豊かな照明が舞台全体を包んだ。恐竜の着ぐるみが登場する演目では客席から笑い声が上がるなど、子どもから大人まで楽しむ姿が見られた。
会場には家族連れのほか、県内外の和太鼓関係者や各地 of 太鼓チームのメンバーも駆け付けた。舞台裏では、5月に福津市で開いた「福津太鼓祭」に出演した和太鼓チーム「夢来咲輝(むらさき)」のメンバーが運営を支えた。
演目は力強い演奏だけでなく、緩急を生かした構成で観客を引き込んだ。軽快な演出では笑いや手拍子が起こる一方、静寂の中で太鼓の音だけがホールに響く場面では、客席が静まり返り、観客は演奏に聴き入った。演奏が終わるたび、会場を大きな拍手が包んだ。
開演前にはメンバーが円陣を組み、リーダーの河原章裕さんが涙を見せる場面もあった。ロビーではグッズも販売し、購入したグッズにメンバーがサインを書いたり、来場者との記念撮影に応じたりして、公演後も交流を楽しむ来場者でにぎわいを見せた。
河原さんは「5周年は一つの節目だが通過点でもある。これからも和太鼓を通して夢の源となれるよう活動を続けていきたい」と意気込む。