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宗像「田熊山笠」追い山 創立150周年の東郷小児童も参加、舁き手募集

田熊山笠の世話人たち

田熊山笠の世話人たち

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 宗像・田熊地区の夏の伝統行事「田熊山笠」の追い山が7月16日、田熊石畑遺跡歴史公園「いせきんぐ宗像」(宗像市田熊2)を出発する。

令和5年度人形飾り標題は「桃太郎」

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 1950(昭和25)年、地域の五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願って、田熊地区にある示現(じげん)神社に山笠を奉納したのが田熊山笠の始まり。当時は4本の山で競い合っていたが、「舁(か)き手」の減少により一度は途絶え、1992(平成4)年、「田熊に山をもう一度」の思いで田熊山笠振興会によって復活した。

 博多祇園山笠と同じ形式「舁き山」で行い、華やかな人形飾りと台上がりも合わせた1トンの山笠を26人の舁き手が担ぐ。昨年は、コロナ禍の影響で人数を減らし車輪を付けて走行したが、今年は本格的に棒を肩に舁くという。

 子ども山笠を飾る東郷小学校(田熊3)は今年、創立150周年を迎える。山笠教室で同祭りの歴史を学ぶなど例年よりも山笠に深く関わり、地域の伝統行事を一緒に盛り上げる。舁き手を叱咤(しった)激励して全体の指揮を執る「台上がり」が持つ赤色の筒状の指揮棒「てっぽう」は、4年生が昨年、麦の種をまいて6月に麦刈りを行い、麦の茎を使って制作した。5・6年生は「オイサ」のかけ声で山笠の先走りとして参加する。

 昨年は「いせきんぐ宗像」から東郷小学校までの短縮コースだったが、今年は4キロの道のりを舁き山が走る。9時から神事・山笠教室を行った後、10時に「いせきんぐ宗像」を出発。東郷小学校から「清道入り」し、レガネット東郷店・摩利支神社前・宗像市役所を通り、「WithCoffee(ウィズコーヒー)宗像店」(東郷6)からタイムトライアル区間を経て「いせきんぐ宗像」に戻る。

 総代の藤本一平さんは「これまで地域の皆さまのおかげで続けられた山笠。これからも地域の皆さまの力で続けていけたら。さまざまな協力があるが、参加してくださることが一番うれしい。舁き手は当日、飛び込みでも参加できる。ぜひ、歴史ある田熊山笠に参加して、良い夏を過ごしてほしい」と呼びかける。

 参加の申し込みは田熊山笠のインスタグラム、フェイスブックページのダイレクトメールでも受け付ける。

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