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宗像「田熊山笠」が3年ぶりに追い山 いせきんぐ宗像で山笠展示も 

田熊山笠の世話人ら。山笠は17日の追い山当日まで、いせきんぐ宗像で展示する

田熊山笠の世話人ら。山笠は17日の追い山当日まで、いせきんぐ宗像で展示する

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 宗像・田熊地区の夏の伝統行事「田熊山笠」の追い山が7月17日、田熊石畑遺跡歴史公園(通称「いせきんぐ宗像」=宗像市田熊2)で3年ぶりに開かれる。

人形飾りの様子

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 無病息災、疫病退散などを願う行事として毎年7月に開催しているが、コロナの影響で一昨年は中止、昨年は同園での展示のみにとどまっていた。総代の藤本一平さんは「以前は宗像市内にも多くの山笠があったが、この20年ぐらいで近隣の山笠は無くなってしまった。コロナが追い打ちとなり、他の祭りも途絶えてしまったかもしれない。『このままでは田熊山笠も消滅してしまう』という危機感を感じ、今年は開催を決めた」と話す。

 博多祇園山笠と同じ、肩に山笠の棒を担いで走る「舁(か)き山」形式で行い、人形飾りを施した1トンの山笠を30人ほどの舁き手が担ぐ。7月2日には「棒締め」、3日には「人形飾り」を行い、17日の追い山当日までは同園で展示する。

 東郷小学校の児童も地域の伝統行事を盛り上げる。昨年、同園で麦の種をまいた4年生は6月に麦刈りを行い、「てっぽう」と呼ばれる指揮棒などを製作した。5・6年生は当日、田熊山笠の先走りとして参加する。

 例年は市役所なども通り3キロを駆けるが、今年は「いせきんぐ宗像」から東郷小までの約500メートルのコースに短縮。東郷小に舁き入れた後、示現(じげん)神社に奉納する。こまめに舁き手を交代するなど感染対策にも気を配りながら行うという。

 藤本さんは「今年はコロナ禍3年目。何とか山笠を動かしたいとい思い準備を重ねてきた。コロナと熱中症にも気を付けながら、楽しんでもらえれば。舁き手を清める『勢水(きおいみず)』も見どころの一つ。見ていただくだけでも私たちの力になるので、ぜひ沿道に見に来てほしい」と呼びかける。

 10時開始。雨天決行。

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