地元企業で一日のみ職場体験を行うイベント「宗像おとな大学」が2月28日、宗像市内で初開催される。主催は宗像市。
宗像市では子ども向けに市内外の企業や団体などが、学びや体験活動などを提供する「むなかた子ども大学」を令和3年度から行っている。同事業は、文部科学省と経済産業省が共同で行う第13回「キャリア教育推進連携表彰」で福岡県内初の最優秀賞を受賞するなど、子どもに向けた教育の場として評価を受けている。
今回は初めての取り組みとして、宗像市内に事業所・支社がある法人、団体15社が職業体験の場を提供する。対象は、18歳以上の「宗像で働いてみたい人」。
宗像市秘書政策課の一番ヶ瀬拓也さんは「市の事業として、大人が市内事業所で職業体験する機会をつくったのは初めて。宗像には魅力的な企業やそこで働く人がいる。宗像の企業を知りたい、自分のネットワークを広げたい人は体験してほしい。多くの人が市内事業所の魅力に触れて、宗像のことをもっと知ってほしい」と呼びかける。
受け入れ企業の一つ、葬儀会社「森の庵」の田中勇次さんは「会社として職場体験を受け入れるのは初めての試み。宗像にある企業として地元に貢献したい。これを機に葬儀の仕事の魅力を伝えたい」と意気込む。
イベントは、2月28日9時に宗像ユリックス(宗像市久原)で参加者向けにオリエンテーションを行った後、10時に各事業所に出社し、職場体験を行う。17時に宗像ユリックスに戻り、終了式を行う。申し込みは宗像市ホームページで受け付ける。定員は40人(応募多数の場合は抽選)。