
「伊藤園お~いお茶杯 第66期王位戦第4局」の会場となった「宗像ユリックス」(宗像市久原)で、8月20日、「勝負おやつ」の一般販売会が行われた。
藤井聡太王位に永瀬拓矢九段が挑んだ同対局。勝敗の行方とともに両者が選ぶ「勝負おやつ」にも注目が集まった。宗像市産業政策課の金子将也さんは「初日の勝負おやつが報道されてから、店に問い合わせやインターネット注文などの反響があったと聞いている。一般販売会も開始時間前から市民や県外から訪れた人が並び、関心の高さを実感している。この機会に宗像のおやつの魅力も広がれば」と話す。
会場には、勝負おやつ候補に選ばれた店10店が出店。販売開始前から目当ての商品を待つ人の姿が見られ、販売開始後すぐに売り切れる商品もあった。ハーモニーホールでは大盤解説会の入場を待つ将棋ファンが長い列をつくりにぎわいを見せた。
父親と来場した小学3年生の西川暁子さんは「抹茶と甘夏のおやつはお母さんに頼まれて、自分はどら焼きがおいしそうだったから買ってもらった。最近は動物将棋で遊んでいて楽しい」と笑顔を見せる。
宗像どらやきを製造販売している「菓舗(かほ)木村」(東郷2)店主の木村光利さんは「神経を研ぎ澄ませ命を削るような真剣勝負をされている棋士の集中力には本当に頭が下がる。どら焼きには沖ノ島の塩を使っているので、棋士にも伝わってくれていたらうれしい」と話す。
道の駅むなかた(宗像市江口)では8月24日まで、一部販売を行う。