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大島学園生徒・児童6人が高齢女性を救助 宗像地区消防本部で表彰式

表彰された子どもたち(前列)

表彰された子どもたち(前列)

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 人命救助協力に対する表彰式が2月2日、宗像地区消防本部(宗像市田熊5)行われ、義務教育学校・宗像市立大島学園(大島)の生徒・児童6人が表彰された。

人命救助表彰の様子

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 表彰は、2023年12月11日8時前の登校中に、側溝に転落して動けなくなっていた80代の高齢女性を発見し、救護や大人への救援要請を役割分担して行い、女性の救命に導いたことに対するもの。登校中の丸井琉星さん(8年)、佐藤来飛さん(7年)が気付き、通りがかった古城梨央菜さん(9年)、草野奏色さん(6年)、佐藤愛莉さん(4年)、丸井結月さん(5年)も駆け付けた。手分けして大人に救援を求めに行く間に、女性への声かけや寒さをしのぐ行動を手分けして続け、駆け付けた大人たちに引き継いだ。

 表彰式には4人が出席し、同本部で牧吉紀消防長から感謝状を受け取った。今回の生徒・児童の連携について、牧消防長は「誰も気付かないでいたらこの女性は低体温症という命に関わる大変厳しい状況になったかもしれない。今回は4年生から9年生の6人が協力して助けてくれた。これは学園全体で日頃から仲良く協力して学園生活を送っているからこそスムーズな行動につながったのではないかと思う。また同じような場面に遭遇した場合は自信を持って、しかし無理はしないで、できることをやってほしい」と話す。

 丸井さんは「家族にとって大切な人だったから気付くことができて良かった。感謝状をもらえるぐらいすごいことだった」と喜ぶ。女性にカイロを渡した古城さんは「皆、命は大切なので一つの命を助けられて良かった。人を助ける立場になれるとは思わなかった。自分にとってもいい経験になったので今後に生かしていきたい」、女性にマフラーを巻いてあげた草野さんは「一人では助けることはできなかった。大島学園の皆で連携できて良かった」と、それぞれ話していた。

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