ドキュメンタリー映画「夢みる小学校」上映会が1月18日、大島学園(宗像市大島)多目的ホールで開催された。主催は、宗像市指定管理者制度により宗像市立「大島へき地保育所」(同)を運営する社会福祉法人「紅葉会」。
同法人は2010(平成22)年度から同保育所の指定管理を行い、地域密着型の子ども主体の保育を実践してきた。上映会は、運営15周年のプレ記念式典行事として企画。子どもを取り巻く環境が大きく変化している中で教育の一つのあり方として考える題材として同作品を選び、「大島の島民と共に子どもたちの今を育み合っていきたい」という思いで行った。
会場に集まったのは島民、保護者、学園教職員、宗像市教育委員会関係者、行政職員など34人。式典準備が整うまでの短い時間に、保育所で実際に子どもたちがしている手遊びを隣の人と行い、会場は笑いに包まれた。開会式で奥村智美園長は「自分を律することができる子どもを育てる保育を目指し、少子高齢化が進む島で子どもたちを見守る幅を広げて、子どもたちやその保護者の安心の幅を広げていきたい」とあいさつ。約90分間の上映の後は近くの人と席を寄せて感想を述べ合い上映会は終了した。
子どもも自分自身も大島へき地保育所の出身で、現在は保育活動をサポートしている島民は「幼少期に子どもは否定されずに保育所で育ってきた。子ども自身が島で育ってきたことを誇りに思っているのが素晴らしいと思う」と感想を述べた。
小寺安理事長は「当法人は玄海風の子保育園(江口)を運営しており、当時の大島の保護者が体験入園に来園し保育活動に共感する姿を見てきたことで、大島の子どもたちを育てていきたいという思いがあった。地元からの要請もあり理想とする保育活動を目指すということで指定管理となった。来年度は子ども主体の周年行事を予定している」と話す。