「大学生の力によるまちの課題解決プロジェクト」の交流会が12月16日、赤間駅南口のコワーキングスペース「fabbit(ファビット)宗像」(宗像市栄町2)で開かれた。
大学生らが柔軟な発想や特色を生かし、宗像の課題解決や魅力向上につながるアイデアを提案する同プロジェクト。採用されると宗像市から活動費の支援を受けることができる。3年目となる本年度は、宗像市内にある福岡教育大学、日本赤十字九州国際看護大学のほか、宗像市と連携協定を結ぶ、九州大学、九州産業大学、福岡女子大学、九州共立大の学生・教職員281人が参加。ゼミや専攻、同プロジェクトのために集まったグループなど28グループがさまざまなプロジェクトに取り組んでいる。
交流会には10グループ17人の学生が参加。各グループの代表が順にプロジェクトの紹介をしたほか、5グループに分かれ「プロジェクトを進める中で苦労したこと」「SNSの活用方法」「宗像についての情報交換」などについてデータや写真を交えながら意見を交換した。
参加した学生からは「宗像のことはあまり知らなかったが、地域の良さを生かしたプロジェクトを企画・運営したことはいい経験になった。プロジェクトを通じて宗像と関わる中で、自然の豊かさや人の温かさを感じた」などの声が聞かれた。
2024年3月に宗像・大島で大型立体造形物のアート展示を行う「『響きあうアート宗像』九州産業大学・学生グループ」の学生は「同じ美術の分野でも教育的な視点で取り組んでいるプロジェクトがあるなど、自分たちとは異なる視点を持った学生とも交流できたのがよかった。自分たちはこれからプロジェクトを本格化していく。皆の話を聞いて意識が高まった」と話す。
宗像市経営企画部の川瀨滉人さんは「交流会は『宗像市の課題解決』という同じ目的も持った学生同士が交流し、それぞれのプロジェクトにフィードバックすることを目的に今回初めて行った。皆、課題解決への意識が高く、自主的に動いている様子が印象的だった。今後もさまざまな形で宗像と関わりを持ってもらえたら」と振り返る。