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宗像・赤間の「椋の木ムック」10周年 シェフの父とパティシエの息子で二人三脚

(左から)フレンチシェフの稗田喜彦さん、パティシエの稗田真輔さん

(左から)フレンチシェフの稗田喜彦さん、パティシエの稗田真輔さん

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 菓子工房&カフェ「椋の木ムック」(宗像市赤間2、TEL 0940-32-8998)が12月3日、オープン10周年を迎えた。

ナポリタンをすべてチョコレートで製作した誕生日ケーキ(写真提供=椋の木ムック)

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 約50年のフレンチシェフ歴を持つ稗田喜彦さんと、東京のホテルなどでパティシエ修業を重ねた息子の稗田真輔さんが親子で経営する同店。入り口正面のショーケースに常時約20種類のケーキを並べるほか、焼き菓子も販売する。店の奥にはカフェスペースを設け、購入したケーキや飲み物を店内で食べられるほか、カジュアルフレンチのコースも提供する。席数は、テーブル=12席。

 料理は喜彦さんが担当し、地元食材を生かした料理を提供する。野菜は店舗隣の畑で収穫した物を使うほか、産直市場などで仕入れた物を使う。ランチは、前菜、スープ、メイン料理、サラダ、パン、コーヒー、デザートを提供する「おまかせ椋の木ランチ」(1,700円~)を用意。ディナーは「シェフおまかせフルコース」(3,000円~)を用意する(予約制)。

 ケーキや焼き菓子は真輔さんが担当する。オープン当初考案した、ホワイトチョコベースの抹茶ムースに小豆クリームを入れた和風ケーキ「ゴエモン」は看板メニューとして人気を集める。ムースの周りには唐草文様をあしらう。真輔さんは「店舗が築40年の古民家で歴史ある赤間宿にあるので、和と洋が融合した商品を作ろうと考え、石川五右衛門にインスピレーションを得て考案した」と振り返る。

 特注の「記念日ケーキ」も人気が高く、ナポリタンをすべてチョコレートで製作した誕生日ケーキや、バラの花束をイメージした記念日ケーキなど、オーダーに応じてホールケーキの上にチョコレートで飾りを作る。「自分に子どもができてから始めたサービス。記念日を祝ってやりたい親の気持ちがよく分かったので、甘さ控えめや低アレルゲン対応などさまざまなオーダーがあるが、記念日に笑顔になってもらえるよう努めている」と真輔さん。

 真輔さんは「10年で町になじんできた。オープン当初に比べ、子ども向けのケーキを増やしたり、高齢の方も食べやすいクッキーを作ったりして、幅広い世代の方に楽しんでもらえるよう努めてきた。今後も地域密着の店として地域の皆さまから愛される店を目指す。赤間宿ににぎわいを作り出していけたら」と意気込む。

 営業時間は10時~19時。火曜定休。駐車場は、店前に3台、道向かいに2台。

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