東郷駅近くの「美容室ケイ」(宗像市田熊4)が11月17日、車の突っ込み事故の修繕を終え営業を再開した。
1989(平成元)年に白石みゆきさんが父親から店主を引き継ぎ、2018(平成30)年に現店舗に移転した。現在は、白石さんとスタッフの2人で切り盛りしている。
車が店舗に突っ込んだ事故は、4月7日の午前中に発生。店内の受け付けカウンター前まで車が突っ込み、入り口のドアや柱、ソファなどを破損した。営業時間中の事故だったため、店内には客とスタッフ合わせて6人がいたが、けが人はいなかった。
事故直後から11日間休業。入り口にドアを取り付け、割れたガラス壁部分はベニヤ板でふさいだものの、正確な被害額を算定するのに時間がかかり、7カ月間そのままの状態で営業を続けてきたという。
11月6日~16日、修繕工事のため再度休業し、入り口やタイヤ跡が残っていた床を張り替え、ようやくすべての修繕を終えた。
白石さんは「当店は予約なしで来店するお客さんも多いが、店の外からは営業中か分からず困っている方もいた。店内からも外の様子が分からず、ドアを開けたら入店を迷っているお客さんが立っていたこともあった。入り口の段差につまずくお客さんもいた」と7カ月間の不便を振り返る。
営業を再開した17日には、復旧祝いの花を持参する客や、「長かったね」「元に戻ってよかったね」とねぎらう客の姿も見られた。
白石さんは「仕事が大好きなので、無事に復旧してよかった。私よりも先輩のお客さんも多く、長年通ってくれてありがたい。休業中にもお客さんは待っていてくれた。感謝の気持ちを持ちながらこれからも仕事を頑張りたい」と笑顔を見せる。
営業時間は8時30分~18時。月曜定休。