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宗像でLGBTQの講演会 PTA保護者らが企画、当事者母の体験談も

当事者の子どもを持つ母親でもある講師の中島さん(左)。幼少期から思春期、現在に至るまでの子どもの様子や中島さん自身が感じたことを写真なども交えて紹介した

当事者の子どもを持つ母親でもある講師の中島さん(左)。幼少期から思春期、現在に至るまでの子どもの様子や中島さん自身が感じたことを写真なども交えて紹介した

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 講演会「LGBTQ?SOGIE?~子どもたちのセクシュアリティーとジェンダー~」が7月19日、東郷地区コミュニティ・センター(宗像市田熊6)で開かれた。

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 宗像・福津の小・中学校33校のPTA母親代表から成る「母親部会」が企画。同会は各校の情報共有や意見交換などを行ったり、保護者間の親睦を深めたりすることを目的に、年数回、講演会やセミナー、ワークショップなどを開いている。講演会には同会会員や関心のある市民ら約30人が参加した。

 講師を務めたのはNPO法人「LGBTの家族と友人をつなぐ会」会員の中島みつこさん。講演会では福岡市立中学校の人権学習の教材になっている、田川市の中学校放送部が制作した「多様な性」がテーマのDVDを視聴。このほか、LGBTQ当事者を取り巻く現状、2020年に福岡市内の全中学校で導入した選択制標準服についての取り組みや課題などについても紹介した。「左利きの人数と同じぐらい、LGBTQ当事者がいる。『自分の周りにはいない』と思っている人も多いが、身近な問題だと思ってほしい。特に子どもは相談できず悩んでいることが多い。多様な人と共に暮らしていることを忘れないで」と呼びかけた。

 「自分自身の性のあり方を表現する言葉」として性的指向(Sexual Orientation)、性自認(Gender Identity)、性表現(Gender Expression)の頭文字をとった「SOGIE(ソジイー)」についても解説。「一人一人のソジイーが存在する。自分自身の性のありようを尊重してほしい。『全ての人のセクシュアリティーを尊重する』という考え方が、これからの子どもたちの社会」と訴えた。

 同地区内の小・中学校におけるLGBTQの取り組みについても共有。現在建設中の城山中学校(陵厳寺1)の新校舎には「みんなのトイレ」を市内で初めて設置するという。併せて、現在Xジェンダー(性自認が男女どちらでもない)として市内の中学校に通う子どもを持つ母親が、気付いた経緯や、カミングアウト後の子どもの変化、中学校との連携について体験談を紹介。「中学校は細やかな対応をしてくれ感謝している。学校への配慮をお願いすることも多いが、『自分の子ども以外でも救われている子どもがいるかもしれない』と考え、今後も要望は伝えていきたい」と話した。

 参加者からは「世間には届いていない声がたくさんあると思う。大切な人に何かあったら手助けしてくれる方に力を借りることも大切だと感じた。子どもにとって親は『最後のとりで』でもあることも周りに伝えていきたい」などの声が聞かれた。

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