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宗像・日の里で住民シンポジウム 駅前大通りの未来を語り合う

第2部のワークショップで大通りの「セントラルパーク化」を語り合うグループの様子

第2部のワークショップで大通りの「セントラルパーク化」を語り合うグループの様子

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 「Hinosato 2nd Stage 未来を語るシンポジウム」が4月23日、宗像市立日の里中学校(宗像市日の里8)で行われた。

講演の様子

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  住民との対話を通して、住みよい町にするための具体的な方法を探ろうと、「日の里地区コミュニティ運営協議会」と「日の里地区まちづくり委員会」が主催した。

 テーマは「駅前大通りのあり方」。東郷駅前の大通りは昭和40年代、日の里ニュータウンのシンボルとして造られた四車線の道路。現在、大通りに面した団地2棟の老朽化が進み、大通り全体の活気も薄れてきたことが課題となっている。

 当日は、日の里の住民や関係者など102人が参加。第1部「まちづくり講演会」では、東京大学大学院客員連携研究員の三浦詩乃さんが、道が変わったことで町が変わった国内外の具体的な事例を紹介したほか、九州大学大学院教授の黒瀬武史さんが、道と町を一体として考えることの必要性について解説。続いて活動発表として、2019年から毎年行っている「ご近所みちあそび」や、日の里中学校の生徒が地域の高齢者のためにベンチを制作した活動などを紹介した。

 第2部「日の里大通りの未来を考えるワークショップ」では、大分大学准教授で日の里出身の柴田建さんがファシリテーターとなり、参加者は9つのテーマに分かれて意見を出し合った。「コミュニティー施設」のチームでは「大人立ち入り禁止の中高生の居場所が欲しい」という意見や、「セントラルパーク」のチームでは「緑豊かな芝生の公園にして、小川や噴水、花壇を作り、いつ行ってもイベントが行われている空間にしたい」という意見など、さまざまなアイデアが出た。

 日の里地区まちづくり委員会委員長の山村多計治さんは「これほど多くのアイデアが飛び出すとは思っていなかったので驚いた。中学生から高齢の方まで、多くの住民の皆さんが楽しんで参加してくれて良かった。今日出たアイデアを、実現へ向けてこれから一歩でも前へ進められるよう努力していきたい」と思いを話す。

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