宗像・大島で「COPむなかた大島」のプロジェクトが本格始動し、4月24日、大島学園の児童・生徒らを含む島内外の43人が甘夏の収穫を行った。
協力して甘夏を収穫する大島学園の児童・生徒とさつき会の入所者
「島内での就業機会の減少」「人口減少・高齢化による耕作放棄地の増加」「産業や地域活動の担い手不足」などの地域課題を有する離島・大島。こうした島の課題解決に向け、昨年11月に「COPむなかた大島」が発足。「関係人口の拡大」「人材育成」に重点を置き、これまでは島内での活動を中心としてきた。
今回は「耕作放棄地対策」の一環として、島内の協力者の畑を借りて甘夏を収穫。大島学園の児童・生徒のほか、島外から社会福祉法人「さつき会」(宗像市自由ヶ丘南3)の入所者、同団体メンバー合わせて43人が参加した。島外から参加者を募ったのは初めてだったという。
この日初めて対面した参加者だったが、うまくコミュニケーションを取りながら甘夏収穫を楽しんだ。「大島学園の子どもたちは日頃から学年に関係なく家族のように育っているので、誰とでも仲良くなるスキルが身についていると感じる」と話すのは、同団体代表の久保春奈さん。
収穫した甘夏は、「さつき会」の入所者が中心となって特産品開発した後、8月7日に開催する「大島七夕まつり」で大島学園の児童・生徒らと一緒に販売予定だという。
久保さんは「この活動をきっかけに多くの人に大島の現状を知ってもらい、島内だけではなく島外からも協力者を募って、持続的に島の課題に取り組んでいきたい。私たちが新しい枠組みを作ることで、賛同者がスムーズに参加できるような環境が整えば、もっとたくさんの人に当事者意識を持ってもらえるのでは」と期待を込める。
5月7日に開催する「ひのさと48」(日の里5)2周年イベントでは、「COPファーム」で収穫した甘夏を使ったビール「甘夏ベルジャンホワイト『SHIMA NO ALE』」(700円)も販売する。