カツサンドなどを販売するキッチンカー「Farmer’s Van(ファーマーズバン)」(TEL 070-9081-4161)が1月9日、「焼肉はなやま」(福津市中央4)の駐車場で営業を始めた。
チーズカツサンド。具として挟む野菜は季節によって変えていくという
地元の野菜や「むなかた牛」などを使い、ステーキやハンバーグを提供する鉄板焼きレストラン「となりのグリル」(花見が浜2)がプロデュ―スする同店。2月に「となりのグリル」に併設オープン予定の「クロエとパン」で販売するカツサンドなどを販売する。
看板メニューは「あふれるチーズカツサンド」(604円)。カツには鹿児島県産黒豚を選んだが、具として挟む野菜は「となりのグリル」同様、地産地消にこだわり、福津・宗像・古賀産のものを使う。チーズは同店のチーズフォンデュで提供している4種のチーズをミックスしたソースで、「とろける食感」が特徴だという。パンは「フクツリー」(花見が丘1)に依頼したオリジナルのもので、生食パンを使う。このほか、「めいいっぱいたまごサンド」や「デザート感覚で食べられる」という「ホイップチョコサンド」(以上421円)など約10種類のサンドを用意する。
店主の古賀広宣さんは店の経営のほか、食生活改善推進員として市内の小学校で食育についての授業を行ったり、経営コンサルタント事業を手がけるなど地域でさまざまな活動に取り組んでいる。「店内で食べられるレストランだけでなく、外に出店していくことで福津をより盛り上げることができるのでは」とキッチンカーの出店を決めたが、起業支援の狙いもあるという。
「『キッチンカーで起業したい』と考えているスタッフも多い。『サンド』を筆頭に新しい商品を生み出し、このキッチンカーが『お試し』で販売できるモニタリング店になることを期待している。いずれは2台、3台とキッチンカーを増やし、1人1台ずつ切り盛りする独立オーナーが増えていくよう、起業を希望するスタッフを支援していきたい。併せて、『既存の飲食店が新たにキッチンカーを導入する』という新たなモデルとなれれば」と力を込める。
「ジャンクフードと思われがちなサンドを『栄養があり、体がよくなる食事』としてどのように展開していくかがこれからの目標」とも話す古賀さん。「いつもどこかで出店しているようなキッチンカーを目指し、今後はイベントなどにも出店していく予定。『チーズカツサンド』のカツの柔らかさ、とろけるチーズソースをぜひ味わってもらえれば」と抱負を話す。
イベント出店時以外は「焼肉はなやま」駐車場で営業。営業時間は11時~16時。電話予約も受け付ける。