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宗像・神湊に屋台村「玄海横丁」 漁師直営の海鮮BBQや体験企画で地域再興へ

プレオープンの様子

プレオープンの様子

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 宗像・神湊の「玄海旅館」横に11月27日、漁師直営の屋台村「玄海横丁」(宗像市神湊、TEL 0940-62-0918)がグランドオープンする。

各ブースでは神湊漁港の漁師らが海産物をそれぞれ販売する

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 神湊漁港で捕れたカキや鮮魚などの海鮮バーベキュー(BBQ)や天ぷら定食などを提供する同施設。電気工事会社「中央計装」(北九州市小倉北区)社長の岡田健二さんが立ち上げた。きっかけは、同社の福利厚生施設として旅館を買い取り、2020年に「海カフェ 岡八」(同)をオープンしたこと。同店を通して地域住民との交流も深まる中、「漁港宿場町として栄えていた神湊を復興してほしい」という思いを受け、同店近くの「玄海旅館」の事業継承を決意。今年3月にリニューアルオープンした。「屋台村の構想は事業継承した時から練っていた」と岡田さん。玄界灘を一望できる同館横の駐車場を活用し建設した。

 施設面積は約1000平方メートルで、席数は280席。席を確保し、販売ブースで購入した海産物を炭焼き(炭代=1,000円)で楽しむスタイル。8つほどの販売ブースでは神湊漁港の漁師らが集客を競い、玄界灘で捕った鮮魚やカキなどを、それぞれの価格で販売する。

 大根おろしが食べ放題の「天ぷら定食」(1,000円)を提供するカウンター席も用意。地元の野菜や鮮魚を客の目の前で揚げて提供する。釣った鮮魚をさばくレンタルキッチンも設け、さばいた魚は天ぷらにしてその場で食べることもできるという。

 施設内には全天候型の「磯遊び場」も用意。射的、メダカすくい、輪投げなどの縁日を毎日開くほか、魚釣り講座、ワカメ獲り体験、地引網体験を定期的に行うなど、子どもが楽しめるイベントも多数そろえる。

 27日のグランドオープンでは、魚のつかみ取り大会やマグロの解体ショー、競りのほか、打ち上げ花火などのイベントを開く。

 「岡八をオープンして以来、神湊の漁師さんにはたくさん協力してもらい世話になってきた。『世界遺産の街』として世界に認知してもらうことで、皆に恩返ししたいと思っている」と岡田さん。「いずれは神湊に銭湯も作り、観光客が浴衣で歩けるような場所にするのが目標。屋台村が復興の起爆剤となれば」と意気込む。

 営業時間は11時~16時。火曜定休。駐車場は30台。近隣に市営駐車場(有料)あり。27日のみ、東郷駅~神湊漁港間で無料シャトルバスを運行する。

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