宗像の市民活動団体「special SIBLINGS(スペシャル・シブリングズ)」が6月19日、「親子ダンス」のイベントを行った。
同団体は4月、障がい児の兄弟・姉妹(以降、「きょうだい児」)の仲間づくりを行うことを目的に設立。小学生までの子どもの「きょうだい児」を対象とし、交流のツールとして「親子ダンス」を行う。
代表の藤田直美さんは3児の母で、現在6歳の息子に障がいがある。日々の生活がどうしても障がいのある息子中心になってしまうことから、「きょうだい児」である娘たちには我慢させてしまうことが多いと感じているという。「いずれ思春期になったときに障がいのある兄を恥ずかしいと感じたり、そんな自分に罪悪感を抱いたりするなど、『きょうだい児』特有の悩みが生まれると思う。そんなときに『分かるよ』『私も同じ』と言ってくれる『きょうだい児』仲間が身近にいたら、支え合うことができるのでは」と設立に至った経緯を話す。
親子ダンスは、藤田さんのダンスの恩師でもあるNPO法人「是空」代表の木山佳子さんが講師を務める。絵カードを使って振り付けを説明するなど、子どもから大人まで、障がいの有無にかかわらず、楽しく取り組めるダンスを教え、子どもも大人も一緒にダンスを楽しむ。
藤田さんは「子どもたちには自分の人生を自分らしく生きていってほしい。そのためにも辛いときに支え合える仲間が必要。辛くなってから仲間を探すのは大変なので、子どものうちからダンスを通して楽しく緩やかに仲間づくりをしていけたら」と今後の活動への思いを語る。
親子ダンスは月2回程度、土曜または日曜に開催。ママおしゃべり会も月1回程度開催予定。開催日はインスタグラムやLINEで知らせる。