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街なかにアートスポット 宗像ユリックスで障がい者アートレンタル事業展示会

(左から)施設営業部の野田泰裕さん、福岡県障がい者アートレンタル事業事務局の三浦康晃さん

(左から)施設営業部の野田泰裕さん、福岡県障がい者アートレンタル事業事務局の三浦康晃さん

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 宗像ユリックス(宗像市久原)2階の市民ギャラリーで4月2日、「福岡県障がい者アートレンタル事業展示会in宗像」が始まった。

展示会場内

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 宗像市は市民が多様な文化芸術や表現に触れる機会をつくるため、月替わりでさまざまな展示を行う「宗像アートギャラリー」を4月から開催している。同展示会は、その初回を飾る。

 「街なかにアートやアート活動があふれる共生社会の実現」を目指して福岡県が昨年から実施している同事業。障がいのある人たちの絵画作品を広く募集、審査、登録し、登録作品のレプリカを企業や店舗、公共施設などに有料で貸し出し、その一部(30%)を作品制作者へ還元することで、障がいのある人の収入向上と文化芸術活動を通じた社会参加を推進することを目的としている。

 作品は応募総数約500点の中から選ばれた80点で、前期と後期に分けて展示。同事業事務局の三浦康晃さんは「小学生から70代の方まで、幅広い世代から作品が集まった。宗像在住の方の作品はまだないが、2022年度登録分の作品募集も始まったので、ぜひ応募してほしい。作品のレンタルも受け付けているので、展示を検討している事業所など、たくさんの人に足を運んでもらえたら」と話す。

 作品は車いすの人でも近くで見ることができるよう、低めに展示。5月に行う宗像ユリックス主催の映画上映では目や耳に障がいがある人でも利用できるように副音声機能を取り入れるなど、施設では誰もが文化芸術の鑑賞ができ、文化芸術の作り手となれる共生社会の実現を目的に、さまざまな取り組みを始めている。施設営業部の野田泰裕さんは「バリアフリーの点でまだまだ目が行き届いていないところもあるが、当施設の支援の一つとして、障がいのある方が社会に参加しやすくなるようなお手伝いをしていきたい」と話す。

 開催期間は、前期=4月14日まで、後期=同16日~29日。開催時間は10時~17時。月曜休館。入館無料。

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