![新客室の「神の湊通り」離れ デラックスツイン](https://images.keizai.biz/munakata_keizai/headline/1739145032_photo.jpg)
宗像・神湊の「玄海旅館」(宗像市神湊、TEL 0940-62-0918)横に2月8日、新客室「神の湊通り 離れ」、銭湯「湊の湯」、「公民館BAR(バー)」がオープンした。
同館支配人の入江紀代彦さんは「当館前の通りは、宗像大社から神宿る島大島・沖ノ島へと続く道。神湊を盛り上げたいとの思いから名付けた『神の湊通り』の施設は地元の事業者と共につくり上げた」と話す。同館は宗像大社や赤間宿の改修・復元を手がけた弘江組(稲元)が建築。部屋は天井を高くして、開放感のある造りにしたという。
部屋数は、玄界灘の海を一望できるヒノキ露天風呂付きの「神の湊通り 離れデラックスツイン」(2人1室=3万800円~)7部屋と、シャワーが部屋に付いた「神の湊通り 離れツイン」12部屋。食事は、玄海灘で取れた魚を使った料理のほか、アワビの踊り焼きと国産牛がメインの「玄海会食」を提供する。
同施設の宿泊客のみが利用できる銭湯「湊の湯」では、全国に3人しかいないとされる銭湯絵師の一人、田中みずきさんが壁に富士山と「みあれ祭」のコラボレーションを描いた。「昭和の時代の銭湯を感じてほしいと思い、男湯と女湯のしきり壁の上部を開けたり、あえて使いにくいシャワー部品を採用したりしている」と入江さんは話す。
施設横には宿泊客が銭湯の帰りに立ち寄って湯上がりの飲料を飲めるよう、元々公民館として利用していた場所を改装して立ち飲みバーを開設。公民館の建物の雰囲気を残しながらリフォームした館内で、コーヒー牛乳やフルーツ牛乳、ノンアルコール、ビール、日本酒などを提供する。
入江さんは「50年前は当館以外にも旅館が立ち並び、宿泊客が浴衣を着て出歩く姿が見られていた。温泉街のようなにぎわいを取り戻したいと思い、各部屋に浴衣と風呂おけを用意した。 宿泊客の方は浴衣を着て風呂おけを持って、銭湯や公民館バーに行ったり、玄海横丁で開催している縁日に寄ったりして、当館前の通りを楽しみながら歩いてほしい。海外の方にも和の風情を感じてもらえたら」と話す。