
神獣(しんじゅう)画家、一ノ宮優二さんの個展が10月23日~25日、「自家焙煎(ばいせん)15COFFEE」(宗像市池浦)で開催される。
福津市在住で元々子どものころから絵を描くことが好きだったという一ノ宮さんは、当時小学1年生だった一ノ宮さんの長女が描いた自由な表現の絵を目の当たりにし、「もう一度絵を描いてみたい」と一念発起。さまざまな絵を描く中で、前職で関わりがあった高齢夫婦の似顔絵を感謝の気持ちを込めて動物絵画で描いたことがターニングポイントになり、2023年から本格的に画家の道に進んだ。
画材は、水彩画用紙やキャンバス地、アクリル絵の具など。「幸福」を連想させる色で、一ノ宮さん自身も好きな色だという黄色をベースにクジラ、カメ、龍、中国神話の動物「麒麟(キリン)」など「神ノ遣イ(神の使い)」にまつわる動物を中心に描いている。
4月には、武甕槌命(タケミカヅチノミコト)を乗せ奈良に降り立ったとされる「神鹿(しんろく)」がモチーフの作品「神鹿曼荼羅」をフランス・パリの美術展覧会「13th Discover The One Japanese Art 2025 in Paris」に出展した。
今回の個展は昨年、宗像ユリックス(久原)市民ギャラリーで初開催した個展に偶然「自家焙煎 15COFFEE」店主の大野真里さんが来場した縁で開催が実現した。会場では、今年8月の個展で展示できなかった「神鹿曼荼羅」など12作品の展示販売を行う。
一ノ宮さんは「絵を描き始めてからさまざまな人との出会いがあり、絵が人との関わりをつなげてくれた。来場者には、絵を通して何かを感じたり、心が軽くなったり、癒やされてもらえたら」と話す。
開催時間は、10月23日・24日=10時~15時、25日=11時~16時。