見る・遊ぶ

「宗像みあれ芸術祭」 地域とつながり、子どもと共に育つアートイベントへ

宗像の竹で作られた「うちゅうせん」(写真提供=宗像現代美術展実行委員会)

宗像の竹で作られた「うちゅうせん」(写真提供=宗像現代美術展実行委員会)

  • 0

  •  

 「宗像みあれ芸術祭2025」が10月1日、宗像大社辺津宮(宗像市田島)と宗像ユリックス(久原)などで始まった。主催は、西日本新聞社、宗像現代美術展実行委員会。

大賞の「いしのうた」の一部(写真提供=宗像現代美術展実行委員会)

[広告]

 毎年10月に行われる宗像大社の秋季大祭「みあれ祭」に合わせて開催し、今年で4回目となる同イベント。「いのちを結ぶ~アートがつなぐ、宗像の未来」をコンセプトに、子どもから大人までが創造の世界に触れることを目指している。

 今年のシンボル作品は「うちゅうせん」と題した巨大な竹のオブジェ。「宗像里山の会」協力の下、鹿児島大学細海研究室が企画・制作を担当した。宗像の「放置竹林」を中心に100本以上の竹を使い、くぎを使わず組み上げたオブジェで、渦のような構造となっている。子どもたちの遊び場になるだけではなく、11日はリズミックダンスの披露や英語体験ワークショップ、12日は地島小学校の子どもたちによる三線(さんしん)とプロ奏者のコラボライブ、アートについての座談会など、「うちゅうせん」を舞台に多くのイベントを行う予定。

 会場では、全国27件の応募の中から入選した4組のアーティストが作品を展示する。大賞は「MATHRAX」の「いしのうた 音にふれる、時にふれる」で、長い年月をかけて自然と人々の暮らしを見守ってきた石に着目し、宗像の大島で採取した「小豆石」に触れると音が鳴り、サウンドアートと科学が融合した体験型作品となっている。他3組の作品も、野外展示ならではの自然と一体となったインスタレーションとなっているほか、特別プログラムに参加した赤間くるみ幼稚園園児の作品も展示している。

 宗像現代美術展実行委員会の青柳舞さんは「子どもたちの絵を公募して大規模なウオールアートを制作したり、『うちゅうせん』を舞台に子どもたちのパフォーマンスがあったりと、今年は地元の子どもたちとの『共創』がかなってうれしい。スタンプラリーも開催しているので全会場を巡ってアートで出合ってもらえたら」と話す。

 入場無料。10月20日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース