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宗像の「漆染め」事業者が九産大学生とコラボ デザイン性ある商品開発

(左から)岩隈可純さん、田代夢乃さん、三木博文さん

(左から)岩隈可純さん、田代夢乃さん、三木博文さん

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 道の駅むなかた(宗像市江口)東館にある、花き園芸と工芸雑貨の店「higoro」で8月19日、九州産業大学の学生、大学院生がデザインした漆染め商品の販売が始まった。

しおり

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 漆の未活用木材を使った漆染め商品を製造販売する「明光メディカル」(自由ヶ丘南2)が、昨年ノミネートした「福岡デザインアワード」で「デザイン性に磨きが必要」との指摘を受けたことをきっかけに始まった「産学連携プロジェクト」の一環。より質の高い商品作りを目指し、同大芸術学部の学生、芸術研究科の大学院生とともに4月から会議を重ね、新商品開発に取り組んできた。

 完成した商品は、「しおり」(小=800円、大=900円)、「巾着袋」(3,800円)、「ネックレス」(2,800円)の3種類。しおりをデザインした同研究科修士2年の岩隈可純さんは「手軽に取ってほしいとの思いでしおりを選んだ。素材は帆布とシーチング生地の2種類。染めを安定させるのが大変で、何度も研究を重ねた」と振り返る。

 漆の樹液がにじみ出ている様子をデザインした巾着袋は、同2年の田代夢乃さんがデザイン。巻き上げ絞りという技法を使って染めた布は、木の年輪をイメージしており、テーブルに広げてそのまま使えるよう間口を広くするなど工夫を凝らす。「肩かけポーチとしても使える。これまでデザインの経験はあったが、会社と連携し商品化したのは初めて。店頭に商品が並びうれしい」と田代さん。

 同学部4年の内藤柊希さんはネックレスをデザイン。漆染めしたひもの内側と外側にビーズを通すことでネックレスが作れるキットも販売する。

 販売初日の18日は、岩隈さんと田代さん、同社スタッフの三木博文さんが店に立ち、商品PRを行った。店先では、商品を手に取り説明に耳を傾ける人の姿が見られた。

 三木さんは「産学連携でデザイン性のある商品ができ、学びが多かった。各商品に合わせ染めるのが大変だったが勉強になった」と話す。

 販売は8月30日まで。

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