シェアキッチン併設カフェ「シェアウィズ」(宗像市くりえいと3)が1月17日にオープンした。
菓子製造業の営業許可を持つ同シェアキッチン。運営は、不動産賃貸業などを展開する「くりえいと」(くりえいと2)。将来的に菓子ブランドを立ち上げたい個人事業主などへキッチンを貸し出すほか、併設するカフェでの菓子の委託販売、同社が主催するマルシェなどへの優先出店、市内交流会などへの橋渡し、テナント紹介などを行い、開業に向けて長期的にサポートしていく。
同社の浅田彩楓さんは「宗像には店を持たずに菓子を製造・販売している人が多く、『工房として利用できる場所が欲しい』という要望があった。当社の強みを生かし開業支援ができれば」と話す。
シェアキッチンの広さは約3坪で、24時間利用可能。冷蔵庫、冷凍庫、IHコンロ、オーブンなどを備え、菓子を製造・販売する個人事業主だけでなく、菓子教室、個人の菓子作りなどにも対応する。
併設するカフェの席数は13席。店内では、シェアキッチンで製造した菓子のほか、コーヒー店「Withcoffee(ウィズコーヒー)」が監修したドリンクを販売する。メニューは「本日のホットコーヒー」(600円)、ハンドドリップコ-ヒー(ホット=650円、アイス=700円)、カプチーノ(580円)、アップルジュース(600円、キッズ=200円)など。ハンドドリップコーヒーは、「Withcoffee」福津店、宗像店で提供している「フクツブレンド」「ムナカタブレンド」などのほか、「老若男女誰にでも愛される飲みやすい味」(浅田さん)だという「くりえいとブレンド」も用意。「くりえいとブレンド」のドリップバッグ(1個=180円、3個=500円)、コーヒーチケット(11枚つづり、3,980円)も販売する。カフェスペースは、会議や個展、教室開催などにも貸し出す。
浅田さんは「子どもが小さく、開業に踏み切れない人も多いと聞く。ここで少しずつ営業してファンを増やしていき、子どもの成長に合わせて事業も成長できるようサポートしたい。これまで挑戦できなかった人たちが開業するきっかけになれれば」と話す。
カフェの営業時間は10時~17時。木曜定休。シェアキッチンの利用料は、日曜~水曜=1時間1,300円、木曜~土曜=同1,500円(22時~翌5時は同1,650円)。カフェスペースの利用料は、月曜~金曜(木曜を除く)の10時~12時=1時間500円、13時~17時=同800円、土曜・日曜・祝日=同1,000円。