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自由ヶ丘南小5年生が宗像郷土料理弁当を考案・販売 1時間で100食完売

来店客に弁当を薦める児童

来店客に弁当を薦める児童

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 宗像市立自由ヶ丘南小5年生33人が1月14日、農産物直売所「ほたるの里」(宗像市須恵1)で郷土料理弁当の販売を行った。

大きな声で呼び込みを行う児童

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 同校が取り組む総合的な学習の一環。昨年6月、宗像産の食材や食事について学習した同校5年生が、家族や地域住民へ郷土料理に関するアンケートを行ったところ、3人に1人が「郷土料理を知らない」「食べたことがない」と回答したことから、宗像の郷土料理の魅力を発信する活動を行っている。

 自分たちにできることを考え、郷土料理弁当の販売を検討した児童たちは、宗像市職員や食生活推進委員、同店総菜部スタッフ協力の下、鶏モモ肉を使って作るすき焼き「鶏すき」、宗像大豆やいりこを使った「儀助(ぎすけ)煮」などを弁当に盛り込むことを提案。昨年12月には、児童が選んだ郷土料理を同校の学校給食で提供し、給食委員が校内放送で郷土料理について紹介するなど全校児童に向けてPRも行った。

 当日は、児童たちが店頭に立ち、「鶏すき」「儀助煮」のほか、野菜の酢の物「あちゃら漬け」などが入った郷土料理弁当を販売。販売開始直後から、呼び込みの声を聞いた客が次々と立ち寄り、弁当を手に取った客に手作りの「郷土料理レシピ集」を手渡す児童の姿も見られた。弁当は、販売開始1時間で100食を完売した。

 郷土料理弁当を2つ購入した女性は「『だぶ(根菜や鶏肉を煮込んで作る汁)』などの料理は知っていたが、子どもたちに紹介してもらい初めて知った郷土料理もあった。自宅で夫と食べてみたい」と笑顔を見せる。

 販売を終え、児童たちは「大きい声で呼び込んだり、あいさつしたりすることを心がけた。『声をかけてもらい元気になった』という声もありうれしかった」「こんなに早く完売すると思わなかった。宗像の郷土料理は健康にもいい。郷土料理が宗像の皆にとってより身近なものになるよう、もっと広めたい」と話していた。

 同校では1月22日10時30分から、宗像市役所でも弁当販売を行う。「ほたるの里」では1月31日まで郷土料理弁当を販売する。

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