宗像の自由ヶ丘コミュニティセンター(宗像市自由ヶ丘3)で2月24日、「すくすくコンサート」が開かれた。
主催する宗像ユリックス(久原)は、ホールで生の音楽を聴きたくても直接足を運ぶことが難しい人に向けて「いきいき出前コンサート」を開いており、市内の幼稚園・保育園や学校、道の駅むなかた(江口)などでプロの演奏家による生の音楽を届けている。「すくすくコンサート」はその一環で、子育て中の保護者と未就園児を対象に宗像ユリックスのロビーや各地区のコミュニティーセンターで月1回程度開催。出演する2人の演奏家のうち1人は子育て経験者で、同コンサートの趣旨に理解のある演奏家に依頼するという。
当日は、自らも2人の子どもの親であるギタリストの近藤史明さんとピアニストの安田梨香さん夫婦が出演。「カノン」「月の光」などのクラシック曲やJ-POP、手遊び歌なども交えた45分間のコンサートに来場した親子らが耳を傾けた。
11カ月の女児と訪れた母親は「生の演奏を聴くことができる機会はあまりないので何度も参加している。子どもも曲を聴きながら手をたたいており、一緒に楽しめた」と笑顔を見せる。
文化事業部の小林さんは「コロナ禍ではあるが、人数制限をしながらできる限り開催している。子どもが走り回ったり泣いたりしてもお互いさまなので、気軽に来て楽しんでほしい。お母さんたちの孤立への解消にも寄与できれば」と話す。
今後は、南郷コミュニティセンター(3月9日)、吉武コミュニティセンター(同18日)で開催予定。要予約。