10年以内に移住してきた市民を対象にした「宗像移住者座談会」が3月16日、宗像市役所(宗像市東郷1)で初開催された。主催は宗像市。
同市経営企画課の山口翔太さんは「これまで宗像市は移住促進の施策を取り、移住者も増えてきている。今後は移住者を増やすことと並行して、移住者に住み続けてもらう『定住都市』になることを目指しているが、そのために何が必要なのか移住者の意見を聞きたい」と話す。
座談会には、移住者12人が参加。3つの小グループに分かれ「お薦めの宗像の手土産」をテーマに話した後、「移住のきっかけ」「宗像の魅力」「あったらいいなと思う施設やサービス」の3つのテーマごとに意見を出し合った。
参加者からは「宗像の魅力」として「自然豊か」「野外の遊び場が多い」「自然体験ができる」「食べ物がおいしい」など、さまざまな意見が出された。「あったらいいなと思う施設やサービス」は「屋内の遊び場」「保育料や医療費などの経済支援」「小学生の居場所」など、移住前の住んでいた自治体にあった施設やサービスについて導入を求める声が上がった。
座談会の間、参加者の子どもたちは別室でNPO法人「エンゼル」による託児サービスを受けたほか、希望者はeスポーツ事業に携わるスタッフ監修の下、ゲームを楽しんだ。休日の市役所で開催したことを生かし、市の職員が先導して「休日の市役所探検」も開催した。
参加者からは「やっぱり宗像はすてきな町だと思った」「まだまだ知らない魅力があって驚いた」「大人も子どもも楽しめる時間だった」「市に要望を伝えられる貴重な機会だった」などの感想が聞かれた。
山口さんは「移住を検討されている方から先輩移住者の体験談を問われることがあるので、大変参考になった。子育て世代に必要な施設などの要望については、できるところはすぐに改善に取り組み、移住を検討している方への情報発信の強化につなげていきたい」と話す。