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芸術祭「響きあうアート宗像」開幕 ボランティア70人が搬入や案内も

丘陵地の頂上からは大島会場が一望できる(写真提供=響きあうアート宗像)

丘陵地の頂上からは大島会場が一望できる(写真提供=響きあうアート宗像)

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 芸術祭「響きあうアート宗像」が3月9日、宗像大島と唐津街道赤間宿(宗像市赤間)、鎮国寺(吉田)の3会場で開幕した。 

大島会場 砲台跡の展示の様子(写真提供=響きあうアート宗像)

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 同イベントは「Gallery Wabi(ギャラリーわび)」(田久2)店主の武藤美奈さんを中心に、宗像市民を中心とした有志9人が実行委員会を立ち上げ、準備を進めてきた芸術祭。「アートに触れたことのない人にもアートの楽しさや大切さを伝えたい」との思いから、観覧無料で誰もが気軽に観覧できるよう野外展示を中心に行う。

 展示は宗像大島と唐津街道赤間宿の2カ所をメイン会場に、特別会場として鎮国寺でも行う。武藤さんは「大島の砲台跡地の展示は今回一番の見どころ。雄大な自然が生み出す絶景と、大型作品がまさに『響き合って』、これまでにないスケールのアート展示となっている。ぜひ多くの人に見てほしい」と話す。「丘陵地の頂上へ登ると大島の展示会場が一望できるので、フォトスポットとしてもお薦め」とも。

 3会場に約120点の作品を展示する。プロのアーティスト14人に加え、学生の作品も展示する。世界遺産関連遺産群の構成資産「中津宮」に展示する作品も学生の作品で、廃材で作った鹿の親子のオブジェが搬入当初から観光客の目を引いているという。

 「美術を志す学生たちにも夢を与えたいと思い、今回はプロの作品と一緒に展示している。才能あふれる学生の作品にも注目してもらえたら」と武藤さん。「大島への作品搬入日は雨天で想定外のアクシデントも多かったが、野外展示の経験が豊富な作家、島民、ボランティアスタッフなど、多くの方の協力のおかげで無事に展示を完成させることができた。作品の解説は付けていないので、ぜひ一人一人の感性でアートを感じて楽しんでもらえれば」と観覧を呼びかける。

 室内展示は会場によって開場時間や定休日が異なる。3月24日まで。

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