防災キャンプが2月3日、宗像市立城山中学校(宗像陵厳寺1)で行われた。
当日は、「Snow Peak ABURAYAMA FUKUOKA Campfield(スノーピーク油山福岡キャンプフィールド)」(福岡市南区)と連携し、防災や災害に備える意識を高め、知識を得ることを目的に同校区の児童・生徒31人が参加。
午前中は「防災学習」を行い、地域のハザードマップを確認したほか、過去に宗像で起こった災害をスクリーンに映し出し、「もし災害が起きたらどうしたらいいか」「家の人と集合場所を決めているか」「防災バックは準備しているか」「避難所に入れない時はどうするか」などの課題に対する意見を交わした。
このほか、防災機能を強化した城山中学校の新校舎で保管している防災対策用プライベートルームテントの設営や、ダンボールベッド、エアベッド、テント付き簡易トイレの組み立ても行い、疑似避難生活を体験した。
午後は、小雨の降る中、大規模災害時を想定したテント設営(ペグ打ち)、まき割り、たき火、湯たんぽ入り寝袋体験、非常食の試食、防災ホイッスルキーホルダー作りなどを行った。
参加した児童と保護者は「能登半島地震が起きたばかりで意識が高まっている中、普段見る機会がない防災テントや、避難時のトイレを見ることができてよかった。テントの組み立てなども体験できたので、もし災害が起きた時、自ら進んで行動できると思う」と話した。
「スノーピーク油山」スタッフの牛嶋崇裕さんは「2016(平成28)年に熊本地震で被災した経験がある。今回は『防災経験を生かしたキャンプ』を体験していただいた。災害はいつ起こるか分からないので、備える大切さを皆さんに感じ、学び得てもらえたら」と話す。