「日の里っ子、縁起豆まき」が2月3日、妙経寺(宗像市日の里4)、宝積寺(日の里2)、建興院(日の里9)の3カ所で行われる。
NPO法人「まちづくり宗像」が主催する同イベント。同NPOは「CoCokaraひのさと」(日の里1)を拠点として、市民の参画と協働による市民主体のまちづくりを実現するため、まちのにぎわいづくり、まちの担い手作り、多世代交流を生み出すイベントなど、さまざまな取り組みをしている。
同NPOスタッフの宮崎陽子さんは「例年春には、コロナ禍でも外出を楽しんでもらおうと『日の里・久原桜めぐり』を開いていたが、新型コロナウイルスが5類に移行したことを受けて、今年は内容を見直すことになった。春と言えば節分の豆まきがあるが、『有名な豆まきイベントは、小さな子どもを連れていくのは人も多くて危ない』という声を聞いたので、地域の子どもたちが楽しめるイベントをしようと考えた」と企画の経緯を話す。
豆まき会場となるのは、日の里地区にある3つの寺。始めに厄除け祈願のおはらいをした後、年男・年女に当たる2012(平成24)年生まれの子どもたちが、参加者に向かって豆や菓子をまく。参加できるのは幼児と小学生。司会進行は、宗像市立日の里中学校(日の里8)の生徒や大学生ボランティアが務める。
豆の袋の一部には景品引換券が付いていて、その場で交換できる景品と協賛店で受け取る景品がある。地域の事業者10社ほどが協賛品を提供。1月20日には「節分お面作り」のイベントも開き、豆まき当日にお面を持って参加すると特典があるという。
宮崎さんは「昔から寺は住民が集う場所であり、避難所でもあり、寺子屋のように子どもたちにとっても身近な場所だった。時代とともにその関わりは薄くなってきているが、このイベントをきっかけに地域とのつながりが生まれたら。日の里地区以外の子どもたちも参加できるので、ぜひたくさんの子どもたちに参加してもらえたら」と参加を呼びかける。
開催時間は会場によって異なる。各回の定員は先着50人。参加無料。要事前申し込み。締め切りは1月30日。