見る・遊ぶ 暮らす・働く 学ぶ・知る

宗像・日の里で「ストリートパーティー」 大通り封鎖し自由な遊び場に

日の里ストリートパーティーの様子

日の里ストリートパーティーの様子

  • 8

  •  

 「日の里ストリートパーティー」が11月19日、JR東郷駅日の里口の駅前大通りの一部を使って行われた。主催は日の里地区コミュニティ運営協議会まちづくり委員会、後援は宗像市と宗像市教育委員会。

チョークアートコーナー

[広告]

 同イベントは、地域住民が身近な道で遊ぶことを通して「大人も子どもも住みよい町とは何か」を考えるきっかけをつくるプロジェクトの一環。ロンドンの「ストリートパーティー」から「とうきょうご近所みちあそび」が始まり、少しずつ各地に広がりを見せている。

 日の里地区では2019年から毎年開催し、今回で5回目。駅前大通りでの開催は今回が初めて。5回目を記念して、「日の里ご近所みちあそび」から「日の里ストリートパーティー」に名称も変更した。

 当日は、4車線の大通りを175メートルにわたって車両通行止めにし、「缶ぽっくり」「こま」などの「昔遊びコーナー」や、道路に直接チョークで絵が描ける「チョークアートコーナー」、こたつや椅子、人工芝などを設置した「くつろぎコーナー」などを用意。徒歩で参加できる住民を対象に、子どもから大人までが自由に遊べるようにした。

 昨年初開催の「宝探し」(子どもが大人のサインを集めるイベント)を日の里中学校(宗像市日の里8)の生徒らが引き継ぎ、カラービブスを着た生徒を探すゲームや、手作りの的当てゲームなどを加え「ウオークラリー」としてバージョンアップした。このほか、大通りの未来を考えるシールアンケートやライブペインティング、子ども服の無料譲渡会、ミュージシャンによる観客参加型のミニライブ、小学生による手作りアクセサリーの販売など、大通りの広さを生かして多彩なイベントを開いた。

 近所に住む高齢の女性は「昔は道で遊ぶのは普通のことだったが、今は子どもが遊べる場所が少なくなっていると聞く。子どもたちの楽しそうに遊ぶ姿が見られてうれしい」と目を細める。

 まちづくり委員会の藤原浩美さんは「念願の大通りでの開催がかなってとてもうれしい。普段はただ自動車や歩行者が通り過ぎるだけの身近な道路が、『自分たちの手でこんなに楽しい場所にできるんだ』と気付いてもらえたら。今年でイベントの代表を引退し次世代へ引き継ぐが、これからも日の里のまちづくりの要として、このイベントが続いていってほしい」と期待を込める。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース